八木昌実『25年間「落ちこぼれチーム」を立て直し続けてわかった マネージャーとして一番大切なこと』を読む
まず、タイトルに誇大があります。
著者は、プルデンシャル生命に転職してから25年なのかもしれませんが、過去25年間落ちこぼれだったチームを立て直した訳でも、立て直すのに25年かかったわけでもありません。
トップクラスの支社から、最低クラスの支社長には転勤させられましたが、わずか1年足らずで立て直しています。
印象に残ったところ
「話し合いでは必ず「後で言ったはなしね」と言って、言いたいことがあるなら、すべてその場で話してもらうことを鉄則にしていました。 後からいくらでも付け足していいということになると、話し合いの意味がなくなりますし、組織の結束が脆くなる一方です。」
「マネージャーは(略)会社から降りてきた目標を部下には降ろさない(略)あなたにはあなたの目標があるのだから、それを実現することだけを考えていれば大丈夫」
「「大丈夫?」という問いかけは使わないほうがいいのです。もし、この言葉を使うのであれば、むしろこう聞きます。「大丈夫じゃないよね?」」
「素振りもしない、筋トレもしないプロ野球選手がいるでしょうか。(略)プロは必ず練習するのです。」
「こんなポジティブなニュースがあった、と発信していく。それだけでも空気は変わっていきます。」
「常に自分を疑うようにしています。自分は本当に部下のみんなが幸せになってほしいと思っているのかどうか、です。」