思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『アリータ バトルエンジェル』☆☆☆☆

何しろ浜崎あゆみを超えるデカ目だったこともあり、全然期待しないで観たのだが、意外や意外、普通に面白かった。
カンフーアクションも、同じフルCGでも、『マトリックス・リローデッド』や『カンフー・ヨガ』の冒頭よりもはるかに質量を感じさせるものになっていた。物理シミュレーションの精度向上や、動きのメリハリ、微妙なカメラの揺れ、なんかの総合的な技術向上の成果なのかな?
アリータ以外は頭や体の一部をグリーンスーツにして、CGでメカ部分を後ハメしているんだから、アリータも同様の手法で作れば良かったと思うのだが・・・。
あのデカ目とメチャ固そうな(=ブサイクな)髪は、最初は原作である日本のマンガキャラを再現しようとしているのかと思ったが、映画が始まって(動いているのを観て)すぐ分かった。アメリカのアニメの子供キャラのバランスだ。
様々なデザインのサイボーグも楽しいし、アクションも乱闘から『モーターボール』的なレース、対銃撃戦、チェイスシーン、おまけにジャッキーバリの逃走劇まで、実に多彩。
サイボーグの表現は『ガンヘッド』じゃなかった『トーキング・ヘッド』じゃなかった『ノーガンズ・ライフ』でこれをやりたかったんだろうなぁ・・・と思った。
子供向けかと思いきや、マイケル・ベイトランスフォーマー』バリのゴア描写も多く、スレた大人も楽しめる。何より良い意味で意外だったのが、本物の犬を殺したこと。殺す描写そのものは映さないのだが、それにしても最近のエンタメ映画で犬猫を殺した映画って、初めて観たかも。『牙狼』でさえできなかったのに(^_^;)