思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『サハラ戦車隊』☆☆☆
『不肖・秋山優花里の戦車映画講座』で紹介されていたので観てみた。白黒映画。
エル・アラメイン(何回見聞しても覚えられないんだ、これ)でたった1両残されたリー戦車。300キロ砂漠を横断してアメリカ軍に合流しようとする。その途中で、友軍部隊を拾ってデサントしたり、捕虜を乗せるか見捨てるか洗濯したり、最後には井戸のある建物でドイツ軍と交戦したりする。
言ってしまえば砂漠と戦車を舞台にしたロードムービー。それに戦争ものに定番の捕虜、スパイ、そして砲弾の爆発と負傷・死、などが詰まったエンタメ秀作。
リー戦車も本物を使っているらしく、重厚感十分。内装の方はそこまで効果的には使っていない気がするけれども、乗車中の会話シーンもまあまあある。
アンテナに旗が立っていて、ゆらゆら揺れる感じは『ガルパン』でその動きが効果的にコンバートされている。

クライマックスはライフルを立てた戦死者の墓が並んでいたり、『7人の侍』っぽくて、ってっきりそれをパクったのかと思ったら、本作の方が10年早かったのであった。

1943年 アメリ