思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

アクアマン

☆☆★

CG使いまくりの、『スターウォーズ』プリークェルみたいな話。それでいてお話は、Z級のアメリカテレビ映画くらいにグダグダ。
デザイン、美術は素晴らしいし、どんだけ金かけてるねん?! というCGも凄いが、内容がメチャクチャやもん。
アトランティスの七種属とかも凄いのだが、それが『バットマン』『スーパーマン』と同じ世界、すなわち我々と同じ世界とすると、どんだけぐちゃぐちゃなカオス世界やねん、という感じ。『スターウォーズ』やないんやから。
主人公が長髪髭面のアメリカ南部のおっさんなのも、惹き込まれる要素とは相反する。かといって、赤毛でケバケバしい画面の大きな要因になっているヒロインも、イマイチだし。
それ以外のアトランティス人関連のデザインが素晴らしいから観ていられるが……。海中都市もビジュアルはグンガン都市で、クライマックスの戦闘はエピソード2と、3を合わせたような感じ。
ただ、ブラック・マンタは、エピソードとしても不要だし、デザインもダッサダサ、ネーミングも「オレは〇〇じゃない、ブラックマンタだ」というセリフを聞いて吹き出すくらいダサい(´Д`) 立ち位置的には『ワンダーウーマン84』のチーターと同じだが、アクアマン(これも、普通に見聞きしたら、固有名詞じゃなくて種属名だけどなぁ)との絡みが単なる逆恨みなので、チーターに比べたら遥かに弱いし。
エンドロール前のところにフィギュア的なCGが入るのは『パシフィック・リム』と同じ。一部で流行ってるのか?
細かいところでは、アクアメン(私が勝手に名付けた種属名ね)がスーパーマン的に高速移動できるのに、ちょっと前後に動く時は泳ぐような動作をしたり、ある意味、全編ツッコミどころといえる。アトランティス大陸が沈没するのも、エネルギー動力炉心が暴走する、という間抜けだし。