思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ウォンテッド』☆☆☆★

解説を見て録画予約したのだが、見始めてすぐ、「これ、映画館かテレビの予告編、見たことあるなぁ・・・」と思い出した。
リアリティを無視した、スタイリッシュなガン・アクション映画。カー・アクションでもあり、車で一回転するなんて序の口。横回転しながらジャンプしてターゲットの車の直上から射撃したり、電車に突っ込んだりとやりたいほうだい。
マトリックス』直系で、『リベリオン 叛逆者』や『シュテーム・アップ』『ブレイド』なんかをミックスしたみたい。年代的には前後するかもしれないが、『トランスフォーマー』も。実は派手で荒唐無稽アクションっぽさが、一番近いのは『シュテーム・アップ』だ。やってることは、『マトリックス』では電脳世界のことだから、として超絶アクションを現実世界でやってしまった、という感じ。
とにかく格好よければリアリティなんて糞食らえ、って感じで、魔法っぽい弾丸で、弾丸同士がぶつかるのは当然、数百メートル先から、途中いくつもの障害物をぶち抜いてターゲットの人物の急所を一撃必殺する。
トドメにゃ、弾丸がカーブするのだ。それも気合と、射つ時(前)に拳銃をサイドスローのように振りかぶると発射された弾丸も曲がる、という小学生レベルの発想!(^_^;) バカの極み!(半分は褒めてます)
前半では、理不尽なまでに容赦無く暗殺者としての特訓がある。死にかけても魔法の復活風呂に入ると復活する、というあたりもご都合主義で良い。
ラストでは自分をピックアップしたアンジェリーナ・ジョリーも含めて暗殺組織に反旗を翻して全滅させる、というあたりも意外、というにはどこかで見たような展開だが、徹頭徹尾スタイリッシュな映画だから、格好よければこれでいいのだ。『リベリオン』もそうだったしね。

ちなみに、吹き替えで観ると、特に最初に暗殺(組織)に巻き込まれて周章狼狽する主人公の泣き言を聞いてられなかったので、字幕で観るのがオススメ。

2008年 アメリ