思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

人生の迷いが消える アドラー心理学のススメ

向後千春『人生の迷いが消える アドラー心理学のススメ』を読む

印象に残ったところ

「「私の性格が私を支配している」や「私の今の気分が私を支配している」(略)感情や気分や性格が「私全体」を決めているという考え方が「所有の心理学」です。
しかし、アドラー心理学では(略)感情は私個人がなにかをなしとげようとして作り出したものだと考えるのです。(略)「使用の心理学」という考え方をとれば、「私はなにかをなしとげようとして、この性格を使っている」(略)と考えることができます。」

「私たちはそれぞれ仮想的な目標を持っていて、それが実現できなかったり、実現できないことが予想されると、その目印としてイライラ感情を自分で発動する(略)それを解決する方法としと、まず自分の仮想目標に気づくこと、そしてその目標を少し変えたり、少し妥協する余地があるかどうかを点検してみる」

「お金がたくさんあって、高級品を買ったり、ぜいたくな料理食べたりすることは(略)一時的な喜びであって、けっして長続きしません。しかもすぐに慣れて(略)もっと高級なもの、もっとぜいたくなものを探さなくてはなりません。そのことは、逆に私たちを憂鬱にさせるのです。
私たちを幸せにするのは、収入ではなく、日々の充足感です。」

「誰かが始めなければならない。他の人が協力的ではないとしても、それはあなたには関係がない。私の助言はこうだ。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく。
ルフレッド・アドラー『人生の意味の心理学』」