思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

コマンドー

☆☆☆★

『あと6』シュワちゃん総選挙で1位になった作品ということで、なーめてーたーとしてスルーしていたのを観てみた。
字幕で観たが、吹き替えじゃないと、魅力が半減なのかもしれない。
まずはテンポが良い。さすが90分だけある(^^;)
最初は快調で、旅客機から脱出するまではたのしんでいたのだが、黒人女が出てきてから怪しくなった。巻き込まれたから仕方ないとは言え、犯人に顔を知られているシュワに変わって、誘い出してほしいというたのみを聞かずに、警官にチクッてしまう。まあ、リアルに考えたら分からなくはないが、そもそもリアルもクソもない映画なので、主人公を裏切った報いで、犯人に殺されれば、言うことない映画になっていたのになぁ……。
本作では、アジトの場所を推理したり、水上機を操縦したり、という役割があるが、そんなのはシュワちゃんができて当然の能力なので、本作での彼女の役割は、シュワちゃんの凄さを観客に強調するための、リアクション(ある種のツッコミ)要因と言っていい。
敵のアジトに乗り込みあたりは、既視感しかない。私が観た中では『ランボー3』とほぼ一緒、という印象。
ラストバトルは、後に『エクスペンダブルズ』でセルフオマージュしていると見るべきか、B級アクションの定番なのか。
シュワちゃんが主役なのは言うまでもないが、プロデューサーがジョエル・シルバーマトリックスとか)、音楽がジェームズ・オーナー(ディープ・インパクトとかアポロ13)。という面々。音楽は、だいたいのシーンにシンセ音が鳴っているという、大味というか、テキトーな感じ。それでもいちおう、耳に残る曲なのはさすが。
ちなみに、言うまでもなく、主人公の名前はmatrixである。言語に忠実に表記してメイトリクスとしている。