思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ゴースト・オブ・マーズ
☆☆☆★

いかにもC級以下っぽいタイトルだが、なんと原題のまま。それよりも、最初にクレジットで『ICE CUBE』と出るから、それが原題かと思ったくらい。なんとこれが人名。どうやら準主役の黒人ラッパーらしい。
ちなみに主役はナターシャ・ヘンストリッジという人で、意外と格好いい美人。それとB級映画ではお馴染みのジェイソン・ステイサムがコンビを組む。
内容は、『マッドマックス』足す『スターシップ・トゥルーパーズ』という感じ。全体にゾンビ映画っぽい味付けがなされている。衣装は黒い皮ジャンが『リベリオン 叛逆者』を連想させたのは、低予算ゆえか。起こっている事は、殺されたら理性をなくして暴走するという、ゾンビ映画のそれだが、それが幽霊というのが変わっているところ。ご丁寧に幽霊の主観映像まで随所に出てくるあたりはモンスター映画っぽい演出である。
基本的にはC級という感じがする(カーペンターの世間的な評価は知らないので、あくまでも現在、この映画を虚心坦懐に観た感想)が、主役級の華や、爆発の派手さによって、早送りさせない魅力があった。
途中で、ラリってハイになった男が、缶詰を手斧で叩き斬ろうとして、自分の指まで切ってしまうのには笑った(^_^;)(なんでこんなところでこんなブラックな意外性を演出寸ねん?! という)