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『日本一の無責任男』
☆★
『無責任艦長タイラー』の元ネタということと、植木等の有名すぎる歌を聞いてみたくて観てみた。
これ、アイドル映画だね。わかっちゃいたけど(^_^;)
無責任な平均（たいら・ひとし。文字通りタイラーの元ネタだった）は、会社を首になったが、持ち前の太鼓持ち根性とバイタリティ、そしてアイドル映画的ご都合主義展開によって再就職、最後にはライバル会社の社長にまで上り詰め、結婚相手まで手に入れる。
はっきり言って、ストーリーはサラリーマンなら「気楽な稼業」どころか、「あんな適当かつグータラ男が許されるなんて、ありえへんやろ！( *｀ω´)」と終始落ち着かないこと必至だが、そこはアイドル映画と割り切って観るしかない。
随所に植木等の持ち歌らしきもの（ミュージカルとしての本作のための新曲が、一般曲としてヒットしたのかは不明）が流れるが、ミュージカル嫌いとしても、平均のキャラが現実的にありえないために、突然歌い出しても、それ以上突っ込む気力がないというのか、映画としての不自然さは感じなかった。
まあ、映画が娯楽の王道だった時代の、見ても見なくてもいいタイプの映画ではある。テレビのバラエティの延長か、隠し芸大会みたいなノリの作品。