思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

押井守の映画50年50本

押井守
☆☆☆☆★
立東舎

これまでの押井守監督の映画関係の本の中では、図版込みでの、教科書的な『methods』を除くと一番面白い。まえがきや編集者あとがきからするとインタビュー本とは言え、けっこうな時間と労力(主に編集者の(^^;))をかけたものらしいので、それも納得。
あくまで監督論、演出論のための教材として選ばれているので、全てがオススメの傑作、というセレクトではないのに、どれも観たくなる。
中で、途中で正座して観た傑作、と書かれている作品があるが、本作も立ち読みで買うのを辞めて、図書館で借りたが、改めて買って読み返すべき名著だわ(^^;)
「巨匠と呼ばれている人物で自己模倣に陥らないほうが珍しいけどね。」
東宝は(略)東京に進出したから「東の宝塚」で東宝になった」

先に書いたように、どれも観たい作品ばかりなのだが、特筆すべき観たいのが東部戦線を描いた『戦争のはらわた』。