思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

激突!

☆☆★

言わずと知れたスピルバーグのデビュー作。ごく普通のおじさんが一台のトラックを追い越したら、えらい目に遭う……というプロットはみんな知っているだろう。
スピルバーグ総選挙でも、割と上位だった記憶もあり、やっぱり観とかなあかんなぁ……と。
シンプルな設定なのに評価が高いということは、よほど編集がうまいのかと想像していたが、はっきり言って期待はずれ。90分とはいえ冗長。まあこれは時代生もあるので、少なくとも現代の編集テンポなら30分でちょうどいい。
大きくトラックを追い越して追い回される前半、運転手を探るレストラン、追うトラックに加えてガス欠とも戦う後半、の三幕構成。レストラン編が面白いところで、そこでは運転手が判明しないどころか、最後まで分からないというのが面白い点。
ラストの逆転劇も、ミステリー的な理由のある罠や逆転劇とは言えない。
ちなみに、本作をオマージュし、それなりに理由ある逆転劇を演出したのが『ジョジョ』第3部のホイール・オブ・フォーチュンだ。