思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

氷の微笑

☆☆☆★

感想を書くために少しネットを探したて気がついたが、どうも『硝子の塔』とごっちゃになっていたみたい。でも、どちらもいわゆるエロティック・サスペンスなので、変わりないのかも(^^;)
ベッドで、裸で、アイスピックでめった刺しの死体が発見される。なにがあったのかは初っ端で映されるので観客は周知なのだが、顔ははっきり映らないので、倒叙もののようで、しっかりフーダニット・ミステリーにもなっている。
容疑者として浮かんだのが、シャロン・ストーン演じる女流作家。下着はつけない主義なのはともかく、取調べの捜査官の前で足を組み替えてナニをチラ見せする有名なシーンを筆頭に、男女問わず寝る色情狂(´Д`)
2時間以上ある映画だが、5、6回あるセックスシーンや、これまた2、3回あるカーチェイスを除けば、20分くらいは短くできるし、実際、エロとアクションのサービス要素以外は感じられなかった。まあ、主人公が色で絡め取られて行く、という意味はあるけど……。
序盤、主人公が女流作家を訪ねたあたりで、真っ先に連想したのが『羊たちの沈黙』だ。どっちが先か調べてないが、同作のC級エロパロ作品、と言われても反論できないかも(^^;) まあ、シャロン・ストーンという大物を使った、本気の二番煎じなのだが。あと、こちらは確実に後だが、『二流小説家』とか。
スリードなのだが、本作の主人公(マイケル・ダグラス?)がこれまた酷いやつで、過去に観光客を射殺したほど、酒乱で、短気で、薬物にも手を出す(そこでは合法だった?)し、分かれた女房とはいえ、強引に犯したりする。こいつが犯人なんじゃないか? あるいは殺されるラストが好ましい、と思わせるほどなのだ。相棒のおデブちゃんのほうがよっぽど好感持てる。まあ、最後に実質的に殺されるけど。
休職中で勝手に捜査するのはお約束として許せるとしても、勘違いにしても元女房(しかも警察組織の一員!)を撃ち殺しても拘束も調書も取られずに普通に現場検証に加わってる、って(´Д`)
シャロン・ストーンが身体を張ってるのは頑張ってるけど、個人的にはあんまり魅力を感じなかったらなぁ(^^;)