思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』
☆☆☆☆

タイ映画は初めて? 『ガルーダ』はタイ映画だったかな? マレーシア?
天才だが、貧乏なヒロインは、金持ちの彼氏をもつ親友に誘われて、カンニングの見返りに金をもらう。
最初は学校のテストだったのが、親友と彼氏が留学するためのSTICなる国際試験のカンニングに挑む。TOEICのように世界規模で試験が実施されるのだ。
一見、カンニングは不可能だが、全世界で同じ時刻に開催される、すなわちタイより東になる国では試験が終わってから、タイで始まるまでにわずかに時間があることから、ヒロインがオーストラリアで受験した結果をメールで送る、という手法を考えついた。
まずその前に、学校の試験で、問題が2種類あり、ランダムに配られる、というのに驚く。進学校(というより金持ち学校)だからなのか、タイでは普通なのか、はたまた映画ならではのフィクションなのか、どうなんだろう?
冒頭から、カンニンングメンバーの事情聴取のようなカットが断片的に挿入されるが、その理由は中盤で明かされる。これ、ラストまで引っ張っても良かったんじゃないかなあ・・・(もちろん、内容は変える必要があるが)。
全編、ケイパー物の雰囲気かつ、学生ならではの、親との微妙な関係の描写もうまい。
また、キャスティングも絶妙で、脇役は言うまでもないが、主人公の、絶妙に美人ではないが、目が細くてしょうゆ顔(とは女性に対しては言わないか(^_^;))というのは、いかにも勉強ができそう。痩せてるのはいいけど、ちょっと背が高すぎるのが惜しい。
オーシャンズ11』とかが好きな人にはオススメ。
序盤から、3種類くらいのカンニング方法が出てくるのも面白い、というよりカンニング映画の必須事項ではあるが、面白いポイント。
観た『ザ・カンニング IQ0』よりも、山口達也安室奈美恵の『カンニング』も観てみたいかも・・・。まず、時間の無駄になると思うけど。