☆☆☆☆★
昔は５、６回以上観たが、久しぶりに再見。
そこまで映画を観ていなかった時に面白かった作品なので、現在再見すると思い出補正でそこまで大したことないのかと思っていだ、記憶以上に面白かった。
一言で言えば、隅々まで行き届いた、視覚的な完成度の高さだ。よく言われる、１カットたりとも計算されていない構図で撮られたカットがない。
衣装に代表される、色彩設計も素晴らしい。中でも、黄色い落ち葉が、チャン・ツィイーが負けると同時に赤く変わってゆくシーンの美しさよ。色々移り変わって、最後には潔白ならぬ純白の衣装になるのも面白い。
カンフーは、他に足のついたところと、文字通り空を飛んでるところのギャップがある。緑のシークエンスでの、池の水麺を蹴って疾走するのはまだしも、水面に剣を突き刺して再び飛翔するのはさすがに「引いた」けど(^^;)せめて剣で水を叩いて跳ねる、というくらいにしといたら？
赤のシークエンスで、文字通り雨霰と降り注ぐ矢を弾き飛ばすシーンは格好いい。
ストーリーは『羅生門』
