思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

エンディミオン

☆☆☆☆☆

久しぶりに再読。面白いのは分かっているが、何せめちゃ分厚いので、おいそれと手が出せなかった。自炊すると、二段組みは読みにくいかと思ってたのだが、逆に読みやすく、大ボリュームの単行本が、数分の1の重さで持ち運べるという、メリット大である事が発見できた。
で、久しぶりの感想だが、とにかく最高! 出てくる単語が、どれもこれも格好いい。英語だけではなく、ラテン語など、いろいろなところからとっているあたりも。まるで車田マンガのネーミングセンスに通じるものがある(^^;) もちろん、文章・文体も古風で、格調を感じる。
とにかく1ページ1ページ、一文一文が面白く、文章を読むこと自体が興奮するのだから、最高以外の言葉はない。
ガジェット、プロットともに言うことなし。
クライマックスでは、『サイボーグ007』の加速装置のオマージュや、シュライクと対等に戦う謎の戦士など、シュライクが事実上味方になったところも含めて『ターミネーター2』である。
しかし、アイネイアーを守るという無理ゲーで、おもけに目的もよく分からんのに、よくもロール・エンディミオンも、追うデ・ソヤ神父も、文字通り以上に命懸け(何せ、何度も死んで生き返るのだ)で取り組めるのか(^^;)