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『少女』
☆☆☆

湊かなえのミステリー小説はそこそこ好きなので、原作未読かつ、山本美月（と本田翼）主演ということで、ビジュアル・ストーリー双方ともに期待して観たのだが、ちょっと期待外れ。
イヤミスの女王ということで、ストレートな謎解きや青春映画は期待していなかったのだが、出来は、その青春学園ものと、幻想小説を合わせたようなテイスト。特に、幻想（イメージショット）と現実の区別がつかないのが困った。
最大の問題点は、どちらもモデル出身のビジュアル系女優なのに、女優をきれいに撮る、というアイドル映画の基本ができていないこと。
まあ、悶々としたり、陰々滅々とした精神状態の役だから普通に考えたら仕方ないのかもしれないが、それでもきれいに撮ることこそ、二人をキャスティングした意味でしょ？
ミステリーとしては、ミニマムな登場人物が全てつながっていることがわかる、という構成（ネタバレだが）。まあ、これは『スターウォーズ』とかでもそうな訳だが・・・(^_^;)
細かいが、意外と良かったのが、体育祭の練習なのか体育の授業なのか、学園伝統の踊りが結構完成度高かったこと。原型（あるいはまんまな踊り）があるのか？