思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『マトリックス・リローデッド』

☆☆☆☆

再見。久しぶりに見ると、結構面白い(^^;)
普通の映画としては、ザイオン絡みの冗長さとか、問題はあるのだが、純粋にアクション映画としては、という意味で満腹感があるのだ。
見せ場と言える(これ以外にも、ちょっとしたバトルシーンは結構ある)アクションシーンを羅列してみよう。
(1)支那風の飲食店のテーブルでのマンツーマン素手カンフー……ごまかしのきかないシチュエーションだけに、相手のチャイナ系の人の動きのキレが良いことがどうしてもバレてしまっている。が、単なる腕試しで、実はキアヌより強くてもおかしくない、という設定で逃げ道が確保されている(^^;)
(2)いわゆる百人スミス戦……当時はマスクとCGを併用し、同じく人物が何十人も画面に登場して乱戦するシチュエーションだけで驚いたが、アクションそのものは殺陣そのものももうひとつだし、白昼ということもあってCGカットと実写、そしてスタントダブルとの違いがはっきり露呈した、残念(惜しい)シーンでもある。
(3)洋館階段上下の武器格闘……ここから一段グレードアップ。まずは最初のキアヌの両手での短刀回しからしてスピーディでメチャ格好いい。その後も武器を変え、階を変え、次々に繰り出されるアクション! カンフーアクションとしてはシリーズ中ベストと言って過言ではない。
(4)トリニティ対雑魚キャラ……スレンダーな四肢にシャープな殺陣が美しい。これはアジア人にはなかなか厳しいところだろう(>_<;)
(5)ハイウェイ・カーチェイス……オーストラリアに実物大セットを組んでまでした、本作の目玉。尺の長さといい、スピード感といい、迫力といい、バリエーションといい、ほとんど文句なし! ケチをつけるとしたら、車のボンネットに飛び乗るエージェントがCGであることくらい。逆に、バイクで逆走するシーンは、現在の目で見てもCGの車が混じっていることは殆ど見分けられない、手にあせ握る最高のシーンだ。
(6)トリニティの潜入……オープニングでも流れた、バイクから空中で飛び降りてぶつけるのを真上から捉えた構図がスタイリッシュ。片足を伸ばして片手をつく着地も良い。
これらのアクションシーンを眺めるだけでも十分に元は取れる(^^;)