思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『オシリス』☆☆☆★
まず、オーストラリアSF、というのが珍しい。
結論から言うとB級なのだが、特筆すべきというか、メモすべき点がない訳ではない。
まず、惑星長官みたいな人が箸で日本食を食べる。衛兵が何故か剣道のお面をかぶっている何故か日本リスペクトが面白い(笑える)。特に剣道のお面は、『リベリオン』を思い出す。
メカデザインは直線主体。戦闘機は、『エヴァ』のヘリみたいな可変ノズル。シルエットは『ゼビウス』のタルケンだったか何かという敵キャラを連想した。兵員装甲車みたいなバスも直線主体。完全にゾンビ的な位置付けのモンスターは、作中でカメと俗称されているが、ほとんどやるキャラ(^^;)それでも、全身を写すカットを殆どなくして、チープさをごまかそうとしている努力は、涙ぐましいほど( T_T)
本作で独特なのは章立て。細かいチャプター分けで、少女のモノローグで進む。ネタバレだが、その少女の父親が実質的に主人公なのに、終盤で死に、その相葉が替わりに娘である女子を守る(モンスターになってまで!)という構成が面白い。このへんもゾンビ映画的。感想を書いていて発見したが、本作は宇宙SFゾンビ映画だったのだ(^^;)
またチャプターごとに時系列を前後させて、実は良い人でした、的な謎を無理矢理作っているが、そんなのいらんから(´Д`)
ラストで、主人公の娘が脱出するのだが、罪もない役人を一人殺し、残りを脅して宇宙船を出させる、ってのも酷い(^^;)
ちなみに、タイトルの由来は、エジプト神話のエピソードに重なるのかな? 不勉強にしてよく分からなかった(@_@)