思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『第27囚人戦車隊』

『第27囚人戦車隊』☆☆☆★

ドイツの囚人たちが、無謀な任務を果たしたら減罪という話みたい。戦闘シーン以外は早送りしたのでよく分からん(^^;)
愚連隊が戦車で戦う、という点では『戦略大作戦』や、途中で娼館に寄ったりするところは『大反撃』に近い。娼婦がおばさんばっかりだとか、変なところでリアルだし(?)
要する、設定だとかストーリーはどうでもいい。本作は戦車バトル映画としては充分、戦車ファンの満足ゆく作品だった。
冒頭から出てくる主人公たちの乗機(愛車?)は、ソ連製の自走砲。それにドイツの鉄十字がついている、なんちゃって戦車映画であることがまず分かる。それが、中盤ではレッドスターを描いて、「ドイツ戦車をソ連が鹵獲して使っている」状態を「ソ連戦車をドイツ戦車だと見做しているところにレッドスターを描いて、作中では敵味方ともにソ連戦車と見做している」という、倒錯した状態なのが面白い。まるで映画『D坂の殺人事件』のラストみたい(ネタバレになるのでこれ以上は自粛)。
敵になるのは、こちらはホンモノのソ連戦車T一72一85。どちらもソ連製とは言え、ホンモノ同士の戦車バトルはなかなかの迫力。冒頭の、死体を、
民家の壁を崩して埋める(敵兵じゃなく味方の士官だぜ! さすがは愚連隊(^^;))のも豪快!
私的には、履帯が土を巻き込んで車体前にザバザバ落とすところに痺れた(*≧∀≦*)
方向転換の際には片方の履帯を止める、信地旋回がバッチリ何度も見えるなど、履帯フェチにはたまらない場面が連続(^^;)
意外と自走砲の砲身が左右に動くとかもポイント。