『レゴ バットマン ザ・ムービー』☆☆☆★
限りなく☆☆☆☆に近い面白さ。特に、冒頭、バットマンが秘密基地に帰るまでのスピーディーさと情報量は異常。
歴代バットマンのセルフパロディ（メタギャグ）や、それ以外の作品の悪役のゲスト出演も楽しい。特にサウロンにはグッと来た。
ストーリーも、ジョーカーの悲哀など、メタ視点かつパロディだからこそ描けるもの。
バットマンの偏執的なまでの孤独なども、シリアスな本家でえがこうとすると、逆にヨーロッパ映画並の、かなり高度な（エンタメ性の低い、面白くない）脚本が必要になるだろう。
基本は『劇場版 妖怪ウォッチ』みたいなオールスター大集合の、子供でも楽しめるもの。ギャグの裏にシリアスなテーマを混ぜるバランスは劇場版『クレヨンしんちゃん』にも通じるもの。
メタギャグとしては、冒頭の「バットマンに歌を歌わせるな」が良かった。歌（主題歌）が流れるとオープニングが始まり、主人公が活躍する（悪役はやられる）のがお約束だからだ。
以下、ネタバレもくそもないが……(^_^;)
ラスト、人間ハシゴで地割れを食い止めるという、バカバカしいにもほどがあるオチが用意されている。『インサイド・ヘッド』といい、好きだなぁ……。まあ、『キン肉マン』的な、分かりやすい友情・協力を絵に描いたような表現だからだろうが、私的には、ハリウッドCG業界には『魁！男塾』のファンが多いだけなんじゃないかと睨んでいる(^_^;)
