思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

怪物はささやく
☆☆☆★

『不肖・秋山優花里の戦車映画講座』でしか知らないが、『オーガストウォーズ』もこんな感じ?
学校ではいじめに遭い、家に帰れば母親は不治の病、おばあちゃんはガミガミうるさい、という男の子が、夜中に怪物に遭う、という中二病というかジュブナイル的展開。
そこで、『千夜一夜物語』みたいな、怪物に3つの話を聞かされ、最後の1つはお前が話せ、ということを告げられる。
ロード・オブ・ザ・リング』のエントみたいな木の化身という設定の怪物のCGが見どころ。

ネタバレで言えば、怪物の正体は、乱暴に言えば少年の妄想。守護霊かスタンドみたいな存在。少年がこだわりを捨てて精神的に成長するために無理やり映画的に設定されたものであるのが、御都合主義だなぁ…と思った。純粋に見れば、良い話なのかもしれないが。