思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』
☆☆☆☆★

ストーリーはまるでエメリッヒが作ったみたい(恐竜版はあるけど、『2012』や『デイ・アフター』みたいってこと)。
なので人間ドラマは、ケン・ワタナベとチャン・ツィイーだけに眼福してればいい。ただ個人的趣味で、どうせ双子なら、ロングのほうをメインにしてほしかった。芹沢が自己犠牲するシーンも、単なるエメリッヒ的なお涙頂戴ではなく、ちゃんと『初ゴジラ』と『VSギドラ』の土屋嘉雄が戦中&戦後にゴジラと接するシーンのオマージュにもなっているのが巧い。
それもあって、そのあとのゴジラ復活で伊福部テーマがかかるところで涙してしまった(T_T)

本作は怪獣のカットだけで五億点出ているので、家族のどうこういうストーリーのイライラなんて、些細な減点に過ぎない。

ギドラの歩き方は『サラマンダー』や『ブレイブハート』の西洋ドラゴンの歩き方。これは知っておかないと、単に格好悪いとしか思えないので重要な予備知識かも。
引力光線は、改めて日本のオプチカル合成職人の凄さが分かる、唯一日本が勝っている要素かも。

大量にあるゴジラ映画のオマージュが嬉しい。
『VSメカゴジ』のラドンからのエネルギー吸収をモスラでやるというひねり!
まさかバーニングゴジラや、『VSギドラ』の川北スパークまでやってくれるとは。

巨大ステルス移動基地は、変形してロボットになるかと思った(『ゲッターロボ號』のステルス・ボンバー)。

ラストは『ジャングル大帝』か!?
直後にタイトルが出るのも意味的に合っていて良い。しかもその後にかかるのがブルー・オイスター・カルト!痺れるマニアック選曲!