思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

キングコング 髑髏島の巨神』
☆☆☆★

これ、モンスター映画じゃなくて完全に怪獣映画やん(^o^;)
人間サイドはダメダメというか、どうでもいい。無理矢理押し込んだ中国人女(『パシフィック・リム アップライジング』とか)が完全に付け足しなのも良い。ヒロイン役ですら、どうでもいいレベル。テレビの吹き替えでは「なにこの大根?」と思ったら佐々木希だった。でもどうでもいいチョイ役(^_^;)
本作のメインは、冒頭からちょっとの感覚を開けつつずっと断続する怪獣バトル。これだけで充分に満腹である。人間ドラマが気迫なぶん、スラッシャーものとして、人間が怪獣にやられるパターンを楽しめる。
中でも、クモンガ(?)が竹林で脚が竹に擬態して(ってのもおかしな話だが。何から擬態して隠れる必要があるのか?)人間を串刺しにするシーンが最高(^_^;)
小型の翼竜が1、2匹で人間を加え飛ぶのは物理的にどうかと思ったが、数引きで人間を引き裂くのは面白かった(これも揚力的に非科学的だが)。
色んな人のレビューを見聞すると、アメリカのキングコングシリーズを始め、日本のアニメからもオマージュがふんだんにあるらしい。中では、バカでかい羊みたいなやつの登場意義がわからなかったのだが、これもオマージュだったか……。
それらで出てこなかった作品を挙げれば、『サンダ対ガイラ』が1番テイストが近いと感じた。ガイラの替わりに、『ファイナルウォーズ』的にまとめた感じ。
逆に、本作のセールスポイントとされていたベトナム戦争要素は、別になくても良かったんじゃないかなぁ……。ポリコレ的に、ベトナム戦争に荷担したやつらを酷い目に合わせたかったのかもしれないが、日本人には知ったことじゃない。
蛇足だろうが、原題は『Kong』だった。