思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

国友隆一『稲盛和夫アメーバ経営』を読む

「「注文をとりましたから、今晩は、さっそく、寝ないでつくって下さい」と営業に言われれば、喜んで徹夜する。」

「事務用品は(略)ほとんど、自分持ちである。」

「昼休みなんて、全くありませんでした。」

「会議やミーティングは勤務時間外に行う」

「京セラのアメーバは(略)よその何倍も残業する。」

「女子社員は、生理休暇をとると、かわりに休日出勤するという。」

「喉が渇いても、水を飲むのを控えて働いている(略)「とてもトイレに行けるという雰囲気ではなく、勤務中、我慢している状態が続いているうちに膀胱炎になってしまいました」

本書でも再三念押しされているように、やっていることは、ほとんどブラック企業。会社は成長し、利益も出しているが、それは社員が洗脳されているからでは?と思いたくなる。

印象に残ったところ


「仕事はもっと神聖で尊いものだ。(略)毎日毎日がパーフェクトになるような真剣さが望ましい。そのとき、人生は充実する。」

「従業員は、お互い“仲間”であり、「仕事をすることは、“仲間の幸せ”のために働くことである(略)自分のために働くより、仲間のために私心を捨てて働いてこそ、より大きな充足がもたらされる」」

「経営者が社員に対し(略)なぜ、その目標を達成しなければならないか、どうすれば達成できるか、それによってどういうプラスがもたらされるのか、そういったことを具体的に伝え、(略)「そうか、それだったらオレもやる」「何かやる気が湧いてきた」といった感情が一人一人に生まれ(略)その目標は妥当な目標となる」

「京セラで行ってきたコンパは学ばなくていい。少なくとも上から押しつけてはならない。」