思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ザ・モモタロウ(4)』
☆☆☆☆
相変わらずギャグが冴えまくっている。三郎太絡みなど、けっこうウェットな演出もあるのだが、それに勝るとも劣らない(?)ギャグが満載なので、全体のドライブ感が損なわれていないのだ。
スピード感といえば、ワンツー・ハイに対抗するもんがーが、七尺兄弟をステップにしてトップロップへ立つのを1コマで描いたのは秀逸!


『モンキーボーン』
☆☆☆★
町山智浩推薦作品。事故で昏睡した主人公が、あの世で遭遇するドタバタ。『テッドとなんとかの地獄旅行』(観たことないけど)や『ミュータント・フリークス』を合わせたようなテイスト。中でも、後者の奇形趣味に近い。同作にははっちゃけ具合が足りないというか、テンポが悪かったが、本作のあの世描写はこりまくった造形の着ぐるみやコマ撮りアニメで合成されたクリーチャーがさりげなく出てくる。『スター・ウォーズ4』のカンティーナ酒場や『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』の地下街と同じ楽しさ。主人公が生き返るまでは本当に楽しい! ここで終わっていれば文句なく☆☆☆☆だった。
ただし、本作は、主人公の中身は主人公の描くマンガのキャラ、という分かる(深層心理?)ような分からない展開。そこからのドタバタははっきり言って全く笑えない。監督交代の悪影響がこの後半なのかな。
推測するに(ここは後半の町山解説を観ずに書いてます)、製作予算と期間が超過したのかなぁ……。私からすれば、この40分で終われば文句なくカルト映画の傑作になったのに……。