思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ザ・モモタロウ(2)』
☆☆☆☆
作者の絵は上手くない。現在に至るも全然成長しないという珍しい漫画家だ(^_^;)
でも、本作では下手さが殆ど気にならない。それは、SDキャラはもちろん、リアルキャラも、線の運び方も含めたキャラのデザイン的な処理が巧いためだ。線そのものは、多少ペンさばきが崩れている(時間がないから?)場合もあるが、基本デザインがしっかりしているので、そこまで気にならない。
もうひとつ、特筆すべきは「もんがー」の存在だ。リアルとSDの間を自由自在に往来しつつコスプレ変身し、なおかつもんがーという第3形態がある(一見、SDよりさらに砕けた形態に見えるのだが、本巻の作者コメントによると、中間形態らしい)。たぶん本作のほうが『金魚注意報』より先んじていると思うのだが、そのオリジナリティと先進性はもっと評価されて良いのではないだろうか?