思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密』
☆☆☆
マクドナルドを実質的に世界的フランチャイズに押し上げた男の半生記。マクドナルドの味と仕組みを作り上げたのはマクドナルド兄弟なのだが、ある意味素朴な地元の味と効率的なチェーン店を、機械的かつビジネス的な味も素っ気もないものに完成させた男は、後から来てそれを乗っ取ったのだ。まるでアップルのジョブズとスカリーみたいな関係、というよりアメリカではよくあることなのかなぁ……(´д`)
本作を観ると、絶対に今後、マクドで買ってやるもんか、という気になる。
町山智浩の解説であったが、アメリカでは、これをマクドナルドの許諾なしに作れる、というのが凄い。


機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
☆☆☆☆
何回も観ているが、通して観るのは10年以上ぶりかも。
とにかく戦闘シーンの密度が尋常じゃない。まるで2倍速で早送りしているかのよう。おまけにヒキを重視したレイアウトに、複数のメカが入り乱れる長めのカット割りは、現在でも逆に観られない。実写の合戦シーンのようだ。
もちろん、メカ描写はガイナックスの協力もあるのか、ディテールが実にシャープ。
モブキャラは、『アキラ』の大友克洋の影響が大、というのも再発見。


刑事コロンボ 秒読みの殺人』
☆☆☆
殺人の状況そのものは『刑事コロンボ 意識の下の映像』と全くと言っていいほど同じ状況。凶器を取りに行ってコロンボの罠にかかる、という展開も同じ。
犯人が女、ということと、ラストのコロンボの映像がテレビ的に加工されるくらいしか見所がないような気がするのに、同作より上、というのはよくわからんなぁ……。