思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『マンガでわかる! 戦艦大和の動かし方』戦艦大和研究会著/マンガ:藤原ちづる、新津英夫
☆☆☆★
宝島社

マンガパートは、過去にタイムスリップし、ヤマトの精(?!)が、ヤマトの艦内を案内する。どこかで見たような設定で、既読?と勘違いしたほど。この種の説明マンガではこの2つの設定は定番というか、何のひねりもない。まあ、逆にヘタに凝って外すと目も当てられないけど……。
また、終盤2割くらいの戦史パートでは、さらに下手なマンガに。今時、商業誌に載せられるレベルじゃないよ(´д`)
マンガの良さは、特に写真の少ない艦内の様子が臨場的に分かること。ヤマト坂の傾斜とかも……と思ったら、後に写真が掲載されている。ならべつに不要だったかも。

「その爆風は甚大で、3門同時に発射した場合、砲身から巻メートル離れた場所でかかる圧力は20トンに及んだ。そのため、主砲発射時には、装甲で覆われている副砲以外は使用できなかったのである。」
大和の甲板がシンプルなのは、こんな事情もあったのか。

「巨艦であるため(略)舵を切っても利き始めるのは1分40秒後であった」

マンガでわかる! 戦艦大和の動かし方マンガでわかる! 戦艦大和の動かし方
戦艦・艦隊研究会

宝島社 2016-12-08