思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『学校では教えられない 満洲事変 世界と日本の歴史を変えた二日間』
☆☆☆★
満洲事変そのものもいちおう描かれてはいるが、本書で描かれているのは「満洲事変前後の日本憲政史」である。満洲事変そのものも、基本的には日本本土に伝わってくることが書かれているくらいで、ほとんどと言っていいほど分からない。
ただひとつ分かったことは、「事変」とは「動乱」「大混乱」または「大変なことに……」と言い換えると、すぐに分かる、ということだった。こんな定義(解説)すら、学校どころか、どんな本にも載っていないとは……(´д`)



ヘルボーイ ゴールデンアーミー』
☆☆☆☆

闇の軍団と戦う。モロに『ハリポタ』と『ロードオブザリング』を合わせて、当時流行っていた、カンフーアクションが入った、変な映画。
例によって造形物は凝っているし、見た目では最後まで全く飽きさせない。
前作で不満だった、途中退場の半魚人は最後まで活躍するのは良いが、後半は水ボンベをしていない。
中盤の見せ場がトロールの町。多種多様なクリーチャーが息づいているのが見所だが、それはラストに至るまで変わらない。小さい天使みたいな化け物(^_^;)や、『指輪物語』の木の精みたいな植物怪獣(ビオランテの小林案みたい)、岩の巨人、果ては「よくこんなの考えついたなぁ……」という、下半身が荷車のトロール(今、気づいたが、要するに車椅子ってこと?)など、それだけでも楽しい。
ヘルボーイの上司役で出てくるエクトプラズム人間なんて、ほぼ無敵やん(^_^;)このあたりは、ヘルボーイがヤンキーなのに対して、ヨーロッパっぽいセンス。
『Xメン』的な、超能力を駆使して戦うチームものとしても、各自の見せ場の与えかたが巧みになっている。