思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

モデルグラフィックス 2018年08月号』
☆☆☆☆

MGディープ・ストライカー発売記念特集。パチ組みから小ディテールアップ、Sガンダムへのコンバート、果てはZプラスのハミングバードまでと、実質的には「センチネル」特集なのだ。(もう数年前になるZプラス特集以来?)
というか、最近の誌面は特集のページが巻頭から40ページまでに増えたのがデフォルトだが……。コアブースターも凄いが、3Dプリンタを駆使してて、普通のモデラーには手も足も出ない。特撮フォトには『センチネル0079』のパブリクがゲスト出演(^_^;)
中でも東海村原八氏カラーのS、ExーS、Bstのコンパチのクルーザーモード写真がないなど、1.5倍のボリュームがあってもいいくらい。
その他のスケールモデル作例も見所が多い。

スターリングラード ヒトラーの蒼い野望』
☆☆★

邦題には大いに問題があるが、内容の地味さを見てみれば、それも無理ないかもなぁ……と嘆息せざるを得ない。ちなみに原題は『ロード トゥ ベルリン』だったかな。邦題からは、ドイツが主役の、ソ連侵攻を描いた作品かと思いきや、逆なのだ。いちソ連兵がベルリンに行くまでを描いた、ヨーロッパ映画的な軍律と友情の葛藤を描いたロードムービー。もちろん、道々には戦闘とその爪痕が並んでいるわけだ。つまりは原題と邦題の意味するところがま逆、というのがただの売るために「盛った」邦題より罪が重いところ。
頭の固い兵士役を演じるのは、モンゴル人っぽいのが珍しい。
ミリオタ的には、ソ連のおなじみT34は良いとして、ドイツの4号は、シュルツェンの装備で、遠目にはそれっぽく見えるが、よく見れば同じくT34の着せ替えなのはバレバレ(´д`)
歩兵が主役なので、砲兵や狙撃兵の運用は見所にはなっている。
もっと言えば、前線における軍事裁判の描写こそが主題だろう。
……ただし、これはあくまでも建前であって、コミンテルンソ連においては、軍規違反の疑惑さえあれば即射殺であったであろうことは想像に難くないので、プロパガンダ色が濃いことを念頭におかねばなるまいが……。