『50の名器とアイテムで知る 図説 楽器の歴史』
フィリップウィルキンソン著/大江聡子訳
☆☆☆★
原書房
オーケストラに組み込まれた楽器を中心に、発明順に解説したもの。
図説とあるが、内部構造の概念図や細部写真などは少ない。良くも悪くも、百科事典の楽器に関するページをまとめたようだ。
その音色が想像できないものや、正式名称はそんな名前だったの?というものはまだしも、見たことも聞いたこともないものもいくつもあったのが恥ずかしい限り。
本の体裁として気になったのは、英語または発明された国の綴りが記されていないこと。本文中に出てくる参考的なバリエーション楽器には綴りが書かれているのに、肝腎のメイン楽器にそれが抜けているのは片手落ちというより本末転倒である。
以下は、YouTubeで演奏や音色を確認する必要のあるものの備忘録(要するに私の無知の証拠)。
「ハイドンの交響曲にはコントラバスの(略)印象的なパッセージがある」
「交響曲第6・7・8番(「朝」「昼」「夜」)」
「チェロ作品の至宝といえば、J・S・バッハによる「6つの無伴奏チェロ組曲」」
以下は楽器の音色じたいが想像できないもの
「グラスハーモニカ」
「チェレスタ」
<追記>
最後の2つは、ネットで調べたら、音色自体は聴いたことありました。後、バッハの曲も。
50の名器とアイテムで知る図説楽器の歴史 フィリップ ウィルキンソン Philip Wilkinson 原書房 2015-02-05 |