思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ジョジョリオン(8)』
☆☆☆★

7巻で掴みかけたものが確信に変わった。この8部の読み方について、である。面白さ、ではない。
この8部は特に、1コマ1コマ、じっくり読まなければならない。
書き文字は全て読むのはもちろん、コマの大小に関係なく、必要な「間」をとってやらないといけない。それは、映画だったら、どんなカメラワークになるか、カット切り替わりの編集のタイミングであるか、を想定して読むのだ。
厄介なのは、コマの大小とは無関係、というところ。セリフもない、小さなコマでも、ある程度滞留しなくてはならないこともあれば、ギャグ場面なら、サッと流しても良い。
これが直感的に理解できるようになったのは、もしかすると、最近、映画を多く見るようになったこともその要因かもしれない。前巻では、「少女マンガのように読む」のかと思ったが、そうではなかったからだ。

8部の特徴は、小さな謎、クエストが次々と設定されること。まるでロールプレイングか、アドベンチャーゲームのようだ。

本巻の見所は、やはり新カーズこと夜露。期待された割りに、このエピソードだけで死んでしまった。が、石化というのが、定助の出地を含め、8部の根幹の謎であることが示唆されたのが重要だろう。

ジョジョリオン 8 (ジャンプコミックス)ジョジョリオン 8 (ジャンプコミックス)
荒木 飛呂彦

集英社 2014-10-17