山田昭男『毎日4時45分に帰る人がやっている つまらない「常識」59の捨て方』を読む
印象に残ったところ
「営業先からの質問や依頼にも営業マンがその場で対応できず、いちいち帰社して、上司にお伺いを立ててから対応しなくてはいけない会社が近ごろ増えている。 「伝書鳩営業」と呼ばれているらしいが、お客さんからすれば、そんなまだるっこしてくて、頼りない営業や会社など信頼できるはずもない。これも(略)「会社優先、お客さん軽視」のあらわれだ。」
「あれこれ口出しせず、部下の成長を辛抱強く待つのも上司の大切な仕事。」
「社員のやる気を刺激するには、仕組みのわかりやすさも必要になる。」
「唯一、配慮するのは、各メンバーの仕事の軽重が偏らないようにすること。それが最も大切な仕事(略)みんなができるだけ仕事をしやすいように職場環境を整え、当事者意識を高めてもらうようにしている」
『空母いぶき(8)』
☆☆☆☆
首相が経団連らしき老人たちと会食するあたりは、いかにも日本らしい場面。『沈黙の艦隊』では、米大統領が軍産複合体たちと電話する場面があったが。
「日本が少しずつ強くなる」とか、いかにもかわぐちかいじが性善説というか、理想論を語ってるなぁ…というのを改めて感じる。やっていることはいかにも冷徹な現実、という感じだが、実は物語的な「こうあるべき」というものでできているのだ。
空母いぶき 8 (ビッグ コミックス) (ビッグコミックス) かわぐち かいじ 惠谷 治 小学館 2017-11-30 |