思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

デッドコースター
☆☆☆★

ジャケットを見るとわかりやすいが、『ファイナル・デスティネーション2』である。
本作で「筋書き」とか「死神」と呼ばれているものを「呪い」とすればJホラーに、死神を登場させればスラッシャー・ホラーまたはモンスター映画、と考えると分かり易い。
前作の生き残りが登場するが、その登場が、『ターミネーター2』のサラ・コナーまんまなのが笑える。
メンター役で火葬場の黒人が今回も登場し、なぜか全てお見通し、ってセリフを言うが、それが当たったのか当たっていないのか分からないオチなのがミソ。
高橋ヨシキ氏が「ピタゴラスイッチみたい」と評した通り、どんな手順で殺されるか、を楽しむ映画だ。まずはその場にあるものを手札を視聴者に公開し、それがどのように組み合わさって死ぬのか、を楽しむ。ピタゴラスイッチとは異なり、映ったもの全てがギミックではなく、死に直結しない(無関係)のものもあるのが良し悪し(良くいえば予想する楽しみ、悪くいえばレッドへリング)。
スラッシャー、スプラッターとしては殺される瞬間がバッチリ映るのが見どころ。
また、低予算続編なのかもしれないが、比較的コンパクトで、「もう終わり?」というところでラストなのも良い。と言うか、主人公が間一髪生き延びて行けば、いくらでも続けられるからなぁ…。今回は関係者が2人生き残るのが特徴。

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ギャガ 2017-10-03