思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

エクソシスト2
☆☆

高橋ヨシキ宇多丸コンビが「良い2ですね」と言っていたので期待していたのだが、期待外れ。
まるで『リング2』みたい。
『1』が精神分裂・心霊映画だとすると、本作はバカにした感じの意味でのオカルト映画なのだ。
いきなり科学的根拠のまるでないライトで催眠という名のサイコダイブをやり、幻視、幻覚のオンパレード。完全にC級。『1』にあった端正な格調がなくなっている。
何より、ヒロインであるリーガン(男みたいな名前だが女)が、不細工で見ていられない。アメリカの子役なら可愛いげがあるが、大人になると、キャリー・フィッシャー似の不細工に( ´Д`)。
彼女の母親と主治医(上司?)の区別がつけられなかったのはまあ、個人的な事情だろうからいいとしようか。
唐突にアフリカ(?)のとある部族とイナゴの大群のエピソードとシンクロされるのが、もうひとつ理由が分からない。そもそもパズスってハエのイメージがあるのだが、私がベルゼバブと混同してるのかなあ……。
そのシャーマンらしき人物を訪ねるシーンで、試練として針の池を通るシーンから、研究室のシーンに移行するのは本作で一番はっとしたところだが、伏線がなかったのが減点要素かな。まあ、本作は最初から最後まで幻覚だらけなのだが……。
ラストに、街中で大事故が起こっているのに、事が終わるまで誰も出てこないのもこれまた御都合主義。
要するに、本作は『1』で良かった点を消し、妖しい点をはっちゃけた、悪い『2』にしか思えない。