『星群艦隊』
☆☆★
前巻の解説では、3部作の完結編である本巻は「静」ではなく「動」だ、という触れ込みだった。だが、結構地味。
大砲ならぬ銃で戦艦を一撃できる超兵器も炸裂するのに、地味なのだ。作者は盛り上げる気があるのだろうか?まるで『彷徨える艦隊』のサイドストーリーである短編だけを読まされているような地味さ。
これで英米のSF賞を総なめにするなら、クラークやギブスン、ソウヤーなんかはそれ以上でないとおかしい。そもそも当時は賞の数じたいが存在しなかったのか?
設定は魅力的なのになあ…。この世界観なら、少なくとも『スター・キング』より面白くなきゃウソでしょ。
星群艦隊 (創元SF文庫) アン・レッキー 鈴木 康士 東京創元社 2016-10-29 |