思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ロード・オブ・ウォー
☆☆☆★

いわゆる武器商人を主人公にした作品。ニコラス・ケイジが演じる。
ちょこちょこと弟が手伝っているとはいえ、一人でそんなことができるのか?というのは映画としてのフィクションかと思ったが、ラストに「実話を元にした」とあるので、本当にそんな人がいたのかもしれない。
確かに、最終的に証拠が妻によって発見されて逮捕されるところでクローズアップされるように、アメリカの法的にはグレーゾーンのところで商売しているので、多くの人が関わると、バレやすいのはわかるのだが…。それに、そんな人もいるけど、たまたま本作の主人公をそうしただけかも。
面白いのは、何度もヤバイ目(警察に捕まりそうになったり、アフリカで軍に追われたり、アメリカ某国の大統領に殺されそうになったり…)にあいながらも、機転を利かせて切り抜ける。その辺がニコラス・ケイジの見た目に合っている。
ラストでは、逮捕された主人公を救うのが、アメリカという国家(政府と軍産複合体)、というのがいきなり政治的主張が出てくるのが説教くさいかも。直接セリフにしなくても、もうちょっと暗喩的に締めた方が良かった。
ちなみに、オープニングが弾丸の製造から発射されるまでを弾丸目線(!)で追っているのが面白い。まあ、ご都合主義っぽいけど。

ロード・オブ・ウォー Blu-rayロード・オブ・ウォー Blu-ray

TCエンタテインメント 2012-09-05