思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

私と同い年の『こち亀』完結。1巻から100数巻まで持っている身としては、ご祝儀的にも買わなければならない、ということで購入。
80巻ぶりくらいに買ってみると、表紙を始め、なんかパチモンみたいな絵だ(^_^;)
女性比率が高まったのも特徴だが、この人の女性キャラは顔から体まで、線が細くて、はっきり言って下手に見えるんだよなあ……。
基本的に一話完結のスタイルのせいもあるが、異常なくらい平常運転である。超長期連載の終わりである、いろいろな伏線の回収なんて一切考えていないのがすごい。
昔のファンとしては、部長の阿修羅像の話とか、昔よくあったパターンなのが懐かしかった。
中川の崩れっぷりが凄いが、中川の父とか、昔のキャラも描けなくはないみたい。
最終回は、昔のラジオ番組のベスト10企画のぶっちゃけ話とか、なかなかのブラックぶりもあるが、40年続いた作品にしてはなかなかの酷さ(^_^;)
月刊誌ではよくあるが、週刊誌で雑誌と最終巻が同時に出る、というのがすごい。さらに結末が違う、というのも珍しい。個人的には、『0083』の映画版と、シリーズの13巻の結末が一部違う、というようなのは知っているが。(雑誌連載内容を、単行本で書き換えるのはいうまでもないとして)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 200 (ジャンプコミックス)こちら葛飾区亀有公園前派出所 200 (ジャンプコミックス)
秋本 治

集英社 2016-09-17