思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『学校では教えてくれない日本史の授業(3)』
☆☆☆☆

白村江の戦いが行われたときの日本には、実は、天皇が存在していませんでした。(略)乙巳の変の後、中大兄皇子は実権を掌握しますが、彼自身は即位せず」

「当時から「藤原京」という名称が使われていたわけではありません。(略)当時は(略)「新益京(あらましのみやこ)と呼んでいたようです。(略)それを藤原京と言うようになったのは、宮、つまり今で言えば皇居を「藤原京」と言っていたからです。」」

「墾田永年私財法(略)は藤原氏が私腹を肥やすために制定・発布したものなので、土地の私有が認められるのは、藤原氏などの有力豪族と、東大寺のような大きな寺社に限られていました。新興勢力である上、貴族たちからケガレた存在と蔑まれていた武力たちは(略)土地の正式な所有者にはなれなかったのです。」


南朝に味方するゲリラ的武士が御所に押し入って、三種の神器を持ち逃げするという事件が起きています。このとき、北朝はどのような方法で神器を取り返したのかというと、なんと暗殺団を雇って南朝系の皇族を皆殺しにして三種の神器を奪い返しているのです。こうして南朝の皇統は滅びたということになっています。」
これ、小説や映画になっててもおかしくないメチャクチャドラマチックな事件だけど、聞いたことないなあ…。

「楽市・楽座を大規模に行うためには、それに反対して武力攻撃を仕掛けてくる寺社勢力と戦う必要があったからなのです。」