思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『彷徨える艦隊(10)』
☆☆☆☆

地球へ降り立ったと思ったら、アライアンス本星へ戻り、トンボ帰り的に捕虜奪回の任務。その後はダンサー族の護衛として特務艦隊を抽出。ダンサー族を見送って戻ったら、黒い艦隊との交戦。六百ページ近いボリュームにラノベ5冊ぶんのイベントが詰まった満腹感一冊。
ネタバレだが、あとがきにも書いてあるので書いてしまうと、その黒い艦隊の正体は、アライアンス製の、ブラックジャックの戦術をインストールしたロボット艦隊。文字通り、伝統的な「ブラック」ブラックジャックというあたりにニヤリとさせられる(例えばブラックセイント的な)。
ここに来てようやくジャンプ航法とハイパーネットゲートでの移動の違いが書かれている。とは言ってもジャンプ航法のほうは曖昧。ハイパーネットゲートは『カウボーイビバップ』的なやつで、ジャンプ航法のほうは『航空宇宙軍』的な宇宙潮流みたいもん?(ジャンプ航法のほうが数倍時間がかかる移動手段らしい)
しかしこれ、テレビドラマ化してくれないかなあ…。