思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

地震が起きて、皇族と政治家が大量に死んだあと、どうやって復活するのか、を描いた作品。
ファンタジーっぽいイラストで騙されていたが、宇宙船まである時代(だが、星間旅行は退廃していてもうできない)の話。
ほとんど、現代を舞台にしてもいいのだが、なぜこんな設定にしたのか?どうやらラストにはSF的どんでん返しもあるらしいので、それだけを期待して読んでいる。
中見としては行政SF。タイトルは、小松左京の『復活の日』のオマージュ?
大災害時の警察・消防・軍の役割や指揮系統という意味に於いては先に挙げたように、現代日本を舞台にしてもまったく問題ない。さすがに、ひとりを残して皇族も死亡した、という設定は日本に於いてはタブーだろうなあ…。
だからSFにしたのかもしれないが、どうせならディザスター小説として、首相や皇族の大半が死亡、というのもやってほしいなあ…。
あ、『NOVA(3)』にそれに類するものがあったか…。

復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)
小川 一水

早川書房 2004-06-10