原作のもつイギリス人らしいユーモア感覚を、それなりにうまく映画化していると思う。
特撮も『スター・ウォーズ』プリークウェルのようなミニチュア、着ぐるみをうまく使っているが、CGの宇宙船や背景など、もっとチープなほうが原作のある種のバカバカしさをより表現できたのではないか。
また、映画だと2時間というパッケージで結末がつくことがより観客にとっての暗黙の了解となるので、地球があっさり爆破されたり最後に何もかもうまく収まることも、どちらにも意外性がそれほどないのが惜しい。
球形の宇宙船と着陸艇は、実写『サンダーバード』と同じく、イギリスらしい洗練された感じが美しい。(そういえばベタ塗りのグラフィック的処理をされた『銀河ヒッチハイク・ガイド』の解説も『サンダーバード』のオープニングと共通している)
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