2007-04-25 『天動説(2)』開始・読了 読書 連作短編による伝奇時代小説。 前編の後半に出てきた吸血鬼との戦いがメインてなる。短編一つごとに誰かが倒されるという区切りが良い展開なので読みやすく、なおかつ続きが読みたくなる筆力はさすが。 とはいえ、鉄太郎の兄や最後の吸血鬼との戦いがいともあっさりと過ぎてしまうのも山田正紀らしい。 エピローグ的に、最終章が天保から明治に飛ぶのだが、そこでようやくタイトルの意味があきらかになる。ちょっと無理がなくもないが、伝奇小説のネタ設定としてはありだし、物語的には面白かったから☆☆☆★。