思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『モータル・コンバット(2021)』☆☆☆★前作は観たが、ゲームの知識は相変わらず皆無。 ストレートに見れば、マーベル映画以降のファンタジーあるいはヒーロー・アクション映画。という感じ。『ザ・スーサイド・スクワッド』的なゴア描写は、そもそもが原作ゲ…

エアーウルフ 映画版 追記

本作には、オープニングもエンディングもない。やはりテレビドラマ/スペシャルなのか。

天地明察

  ☆☆★『風雲児たち』ファンからすると、江戸の改暦を成し遂げた人物といえば、高橋保時だが、岡田准一演じる本作の主人公はそうではなかった。 碁打ちで、星の観測が趣味という人物。それが、水戸藩主などの人脈で、北極星観測隊に同行し、改暦の一端に関…

アルペジオ24

 ☆☆☆☆ヴァンパイアVSサウスダコタ。 401と北議員との会談、回想シーンとしての翔像とイギリス議員との会談。なんか、伏線・布石ばかりだなぁ……といういんしょ。

エアーウルフ 映画版

 ☆☆☆★ 観るのは小学生の時に金曜ロードショー、数年前、に続いて3回目かな? 第一話となるテレビスペシャルとばかり思っていたのだが、原語サブタイトルは「THE MOVIE」とあった。テレビ映画?? 内容はエピソード0ではなく、完全に第一話。 内容は、ち…

ヴァンキッシュ

 ☆☆☆知ってるのはダブル主演の片方と言っていいモーガン・フリーマンくらい。タイトルの意味も知らなかったが、後で調べたら「倒す」「勝つ」みたいな意味で、大阪弁で言うなら「いてこます」みたいなニュアンス?? ケーブルテレビの紹介には「高価な車両…

反逆児

 ☆☆★中村愛之助主演。あまり観る気はなかったが、伊福部音楽が流れてきたので、観ることに。 画面に映った時に、登場人物の名前を出して欲しかった。主人公にしてからが「三郎信康」としか呼ばれないので、「徳川信康」であることも分かりづらい。信長と…

黒真珠

 連城三紀彦 ☆☆☆☆やっぱり連城三紀彦は、史上最高の叙述トリック作家だわ。 基本的に一人称で、たとえを多様した、小説的修辞の流麗な文章に浸っていると、「言ってなかったっけ?」的な(^^;)告白が次々に飛び出てくる、というのが連城三紀彦ミステリだ。…

ハート・ロッカー 追記

 邦題をなんとかしてほしい映画のひとつ。 「心を閉ざした男」なのか、「ハート型のロッカー(荷物入れ家具)」なのか、「ロックの魂を持つ男」なのか、英語に堪能な人しか理解できないのでは? 少なくとも、私は大学でカタコトで英語が喋れるくらいにはな…

アルペジオ23

☆☆☆☆ビスマルク対ムサシ。ネタバレだが、わりとあっさりと群像の父・翔像が消滅するとは思わなかったなぁ……。ムサシのメンタルモデルが、ほとんど目を閉じているのは、『聖闘士星矢』の黄金聖闘士シャカのイメージも垣間見える。 以前書いたかも、知れない…

宇宙大怪獣ドゴラ

 ☆☆★中高生の時にレンタルで一度観て以来。 肝心のドゴラが、地味すぎる上に、ほとんど出てこない、「変化球を狙いすぎて暴投しちゃった」映画としての印象しかない。 改めて超えた目で観ると、意外と特撮パートは悪くない。中盤から終盤になってようやく…

レッド・アフガン 再

 ☆☆☆☆★序盤以外、けっこう内容忘れていた。それもあって、やたら面白かった。 『マッドマックス 怒りのデスロード』プラス『フューリー』プラス『ランボー 最後の戦場』という感じの、ジェットコースター・ムービーだ。 ソ連戦車であるT-55いち輌を使…

最後の決闘裁判 追記

 ヒロインは、目が大きいだけで、あまり美人には見えなかったなぁ。共感しないからこそ、レイプシーンも「引かず」に観られた、というメリットもあったし。

『最後の決闘裁判』☆☆☆☆久々に一気見してしまった。それくらい面白い、というより完成度が高い。 ビジュアル的な完成度も『ロード・オブ・ザ・リング』を彷彿とさせるくらい凝っているし、劇伴も久々にサントラがほしくなるくらいメロディアスで好み。 話じ…

『HK 変態仮面』☆☆★原作は未読。序盤はシリアスか? と思いきや、すぐにコメディであることが分かる。 福田雄一映画以外のなにものでもない。観ていると、ムロツヨシ、安田顕、佐藤二朗などのおなじみの面々も出てきて、福田印は全開に。 個人的に、いいかげ…

『スパイラル ソウ・オール・リセット』☆☆☆『ソウ』シリーズは2作だけ視聴。『8』まで追っていない観客に対して分かりやすい邦題なのはありがたいが、ちょっと問題点もある。 1つ目にして最大の問題はウソであるところ。「オール・リセット」じゃないやん…

獅子王争覇

 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 獅子王争覇』 ☆☆☆シリーズ3作め。冒頭に西太后らしきおばちゃんが出てくるが、出番はそこだけ。紫禁城でロケしたりと、(どっちが先か知らないが)『ラスト・エンペラー』っ的な大作っぽさを狙ったか。 そ…

ザ・キープ

 ☆☆☆★宇多丸師匠言うところの「マン氏」つまりマイケル・マン監督作品だが、初期の作品らしく、ガンアクション映画という感じではなかった。 ジャンルは、「ナチスドイツ軍ミーツ超常現象もの」とでもいうべきか。ゾンビと会ったり、ちょいちょいあるタイ…

仕掛人 藤枝梅安

 ☆☆☆★テレビ時代劇ドラマとして有名な「必殺仕事人」シリーズは、全然観たことなくて、「仕掛人」が、シリーズであることもわからなかった、「必殺」弱者のワタシ(^^;) このたび、川井憲次さんが劇伴担当ということで観てみたもの。幸い、リブート的な立ち…

スピーシーズ 種の起源

 イヴォンヌ・ナヴァロー著/関口幸男訳 ☆☆★映画版は、テレビで一部観た事があるが、このノベライズ版は、結構テイストが異なる感じ。 映画版は、要するに『エイリアン』プラス『スペース・バンパイア』。エイリアンのホラー要素はたぶんゼロだったと思…

オーク

 ☆☆☆自主制作特撮映画。45分。 映像的には文句なし。内容も、デザインも、平成以降の『仮面ライダー』と雨宮慶太作品を合わせたようなもの。通り魔に殺された奥さんを甦らせるため、悪魔(魔女)に魂を売った男と、ふとしたことから変身アイテムを手にした…

くたばれPTA

筒井康隆 ☆☆☆★ 新潮文庫ショート・ショート集。 桂枝雀のSR(ショート落語)のようなオチのある話が多い。星新一なんかに比べて、笑いの要素が強いからだろう。 中でも『癌』は、悪魔と契約する、というはっきりしたフィクションを介在させることで、全身…

雨に叫べば

 ☆☆特に冒頭にテロップとかなかった気がするけど、作品解説文によれば、80年代の映画制作現場の物語らしい。言われて見れば、ファッションとかはそれっぽいけど、なんか低予算のせいなのか、コメディ映画だからか、なんかお笑いコントっぽいから、再現度…

上級語彙

 宮崎哲弥 ☆☆☆★ ちくま新書要するに、ちょっと小難しい言葉の意味を列挙したもの。 単なる雑学系ではなく、著者である宮﨑氏の体験が色濃く、解説もそれが顕著である。さすがに見たことも聞いた事もない言葉はあまりなかったが。 もちろん、自家薬籠中の物…

ヘブンズ・ラッシュ

 ☆☆☆★坂本祐悟監督の9分の短編。 なのに最初から最後までアクションだけの、本気のアクション映画なのだ。 『最強殺し屋伝説国岡』以来の共通する坂元ワールドと捉えて良いのだろうか。凄腕の殺し屋(半年以内に観た映画の中の どっかで観た)に、文字通り…

裏社会の掟 極道たちのルールとシステム

礒野正勝 ☆☆☆☆ 文庫ぎんが堂「暴力団組長や最高幹部の立場にある人はすべて紳士的であり、筋を通す人である(略)しかし、その配下の若い衆に対しては、恐怖感や命の危険を感じたことは枚挙にいとまがないほど体験している。」「ある三次団体の最高幹部は、…

天使のたまご 再

☆まじめに観たのは久しぶり? これまでは私のほうから「作品に描かれていることは何か?」「メタファーを理解するための知識は?」と歩み寄ろうとしていたが、辞めた(^^;) 作品に描かれていることが全てであり、理解されない客にそれを強要する(いや、そん…

カラーレス(6)

 ☆☆☆★デザインや世界観は高水準なだけに、惜しいところがいくつも気になる。まあ、「色が失われる」という世界設定以外には、独自性はあんまりないんだけど(^^;) アクションそのものは悪くないが、ファッションやアップ主体のレイアウトや描きこみのせいで…

トーキング・ヘッド 再

☆☆☆★押井守監督によるコメンタリーは1、2回見直しているが、今回は主音声のみて鑑賞。『ハケンアニメ』を観てモヤモヤした理由を確認したくて(^^;) まず、感じるのは「低予算やなー」ということと、「舞台演劇的演出」だ。 低予算であっても、濱口竜介みた…

『ハケンアニメ!』辻村深月 ☆☆☆☆ マガジンハウス文庫原作チンピラ。ディテールが勝負の類の作品なので、長いほど良い。映画で怪訝に思ったことが、ほとんど全て解消された。まあ、ご都合主義的に良い方向に転がるなぁ、というのは変わらなかったが。「誰が…