2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧
『大阪弁「ほんまもん」講座』札埜和男 ☆☆☆★ 新潮社新書「たこ焼きにソースが登場する(略)昭和30年代に入るまでは醤油味だったそうである。味としては醤油の方が上等だったともいう。」「「いらっしゃい」という言葉が大阪へはいり込んだのは、大正中期…
『レッド・ホークス』☆☆☆★ 原題は『CAN FEDA』で、米題は『TO DIE FOR』らしい。後者が直訳だとすると、『友のために』的な邦題が適当なのかな。 まず、トルコ映画、というのが珍しい。しかも戦争映画。まあ、戦争映画じゃないとトルコ映画なんて観ない、と…
☆☆☆★半世紀ぶりに再見。 良いところと、違和感のあるところが同居する、という意味でアンビバレンツな映画だ。
☆☆☆★半世紀ぶりに再見。 良いところと、違和感のあるところが同居する、という意味でアンビバレンツな映画だ。 良いところは、静的なカットも動的なカットも、全く飽きさせることなく、最初から最後までほぼ全カット、考え抜かれて撮影されているところ。 …
☆☆☆★いまいち、作品のジャンルというか、どういうスタンスで受け止める(観る)かが、よくわからなかった。最初は、タイトルとか、大泉洋が主演ってとこから、コメディ時代劇だと思って(敬遠して)た。 ところが、実際に観てみると、始まった端から画面は…
☆☆☆★原題は『EUROPA REPORT』。 『アポロ18』のような感じ。低予算ながら、宇宙船の室内セットとエクステリア、惑星のCGに集中して金をかけることで、安っぽさを感じさせない。 記者会見と、ディスカバリーチャンネルのインタビューみたいなカットを除くと…
今村昌弘 ☆☆☆☆ 東京創元社毎回、タイトルはダブルミーニング、というよりダジャレなのだが、本作では、作中に登場するまで予想もしなかった、巨人がテーマ。といっても、読売巨人軍の秋季キャンプ施設、とかではない。そんなミステリーだったなら楽しそうな…
☆☆☆★映像のインパクトが強いので、劇場公開時に観た時には面白かったが、ストーリーを知って観ると、設定の破綻、展開の無理矢理感ばかりが目につく(^^;) 宇多丸師匠も言ってたが、主人公であるデカプリオも、一見、格好良さげだが、実は自分自身もトラウ…
☆☆☆★イスイス団、人呼んでイスラム国が暴れている中東で、虐げられ、弱者とされていた、女ばかりの軍隊があった。そんな事実を元にした作品。 作中でも、イスラム語と英語が混在している(らしい。字幕版での印象)。 原題は読めなかったが、女だけの部隊…
☆☆★女優で観る昔の映画シリーズ。本作では、千原しのぶがしゅっとした(女性には使わない表現?)美人で良かった。私の好きな山本富士子系というか。 マニアックな視点から度肝を抜かれたのが、映画が残り10分くらいになって、踊り/ダンスシーンが始まっ…
☆☆★当然(?)川井憲次さんの音楽が だけが目的。シリーズ一作目はまあまあで、二作目はスルー。 今回は受け付けない部分が気になって、ダメだった。 川井さんの曲も、バトルもあるが、クライマックスにしても、待ってるメンバーのお祈りシーンとのカットバ…
☆☆☆★潜水艦映画にハズレなし、と言われるが、本作は色んな意味で観客の斜め上が下を行く作品。 主人公は潜水艦のソナーマンで、作戦任務中に「狼の鳴き声」のような謎の音を聴いた事から物語は始まる。このあらすじを読んだだけで、面白そうな感じはあっ…
☆☆☆★大友克洋が日本漫画界に与えた衝撃の大きさについては、ちょうどこの前に観た映画『市民ケーン』が映画界に与えた衝撃と似ているかも。取り分け感じるのが、あまりにも空間的にも時間的にも影響が大きすぎて、後世の人間には当たり前の表現ばかりで、何…
☆☆☆★たしか日本公開前に、飛行機で観た。オチしか覚えてなかった(^^;) 今見ると、ノーランらしさはあまりないかなぁ。時系列をいじりまかる、悪い面ばかりが目立つ。 普通に時間順に見せるほうが、ストレートに、ライバルとの抜きつ抜かれつで盛り上がれる…
笹沢佐保 ☆☆☆★ 光文社カッパ・ノベルス著者のことばによると、「事件の発端も経過も、誰が探偵役で誰が犯人役なのかも、犯人の動機も、すべて謎」とある。前半は、ミステリーなら当たり前だろ、と言いたくなるところだが、最初に起こるのが主人公の妻が、行…
☆☆☆★インド映画で、実話を元にした火星ロケットもの、となればSF/映画好きなら観ないわけには行かない。 冒頭は、ロケット打ち上げシーンだが、結果から言えば失敗。それはいいのだが(『アポ13』でも冒頭は1号の事故だった)、そのCGが20年前の日本映…
☆☆売春宿の女に恋した男の話。こういう話は、ある意味で全く意外でもなんでもないというか、売春宿に行くような奴は(もちろん私も含めて)、そこで働く女にぞっこん惚れてしまって当然。むしろそうならないほうが不自然、というくらい。これはホステスとか…
☆☆★『巡り会えたら』みたいなテイストで邦題をつけるなら、『取り残されて』という感じの映画。 どこまでもスケールを大きくできるネタで、アメリカのブロックバスター小説なら、上中下の3巻編製になってもおかしくないくらい。 ネタバレなしで書くと、…
☆☆☆ごく普通の母ちゃんが、夫娘を殺された事をきっかけに、復讐の鬼となる。 復讐の相手というのが、麻薬組織。夫は、妻に内緒で麻薬取引に手を染めていたのだ。まあ、自業自得じゃないの? と言えなくもないが、とりあえず母ちゃんは、武器を買うだけでは…
『勢揃い東海道』☆☆☆☆片岡千恵蔵の清水次郎長シリーズの第4弾らしい。 いろんな意味で「仁義なき戦い」シリーズの『北陸代理戦争』を連想した。 おなじみの俳優たちが毎回違う役で出演していること、あちこちの組のカシラが離合集散するところ、などがそれ…
☆☆☆☆レンタル版は観ていたが、このボックス版を買えば、面白さは数倍増しになる。 まあ、脚本こそ読まないと思うが(メイキング好きの私ですら読まないのだから、脚本まで読んでる人、どれくらいいるんだろう/誰が喜ぶんだろう)、特典映像の約30分のメイ…
☆☆☆★低予算ながら勢いのある格闘シーンで有名な坂元監督作 作品。本作は新分野として、『犬鳴村』から始まる「村シリーズ」みたいなホラー? 冒頭の、ファウンド・フッテージ風のスマートフォンによるパリピー若者のキャンプ旅行映像には心が萎えかけたが、…
田中正明 ☆☆☆☆☆ 小学館文庫『パール判事の日本無罪論』で右翼には有名な著者だが、既に占領中から、「南京大虐殺」に対する反証を集めていて、27年の独立直後に本書を出版している。筋金入りというか、真の右翼(保守/愛国者)とは、こういう人を言うのだ…
☆☆★ロジャー・コーマンという、河崎実みたいな、Z級映画の元祖みたいな人の、伝説的怪作。ということで、楽しみに中古で買ったのだが……。いきなりオープニングがえんぴつイラストなので、大丈夫か!? と大いに不安になり、出てきた車が、『チキチキマシ…
☆☆☆★女性チームになったリメイク版。 てっきり20代30代の若い女性たちかと思ったら、40代50代(に見える)おばちゃん軍かい!? というメンツに、本気か? と思うのだが、テーマ曲とマシュマロマン以外忘れていた一作目も、メンバーはおじさんばかりだった…
☆☆☆☆★最高の映画体験だった初見感想だが、不思議と「もう一度観たい」とは思わなかった。 近所の映画館にIMAXが導入されたということで、初体験として間違いない、という作品を選択。飛行機からの主観ショットの多様なも、アトラクション映画だしね。 画面…