思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2022-04-30から1日間の記事一覧

おらおらでひとりいぐも

 ☆☆☆★いちおう田中裕子ファンとしては、観とくべ、という程度の動機。タイトルは東北弁で、「わたしはひとりで生きるわ」という意味らしい。 本作は、いわば平方に孤独に生きる老人の内面を文字通り描いた人間ドラマ。 それなのに、冒頭に、地球誕生から…

トータル・リコール再

 ☆☆☆☆ムービーチャンネルの副音声版。いつもの寺沢ホークらによるもの。 前にも書いたかもしれないが、映画好きはこの映画のここを楽しんでいる、ということが分かるのと、一緒に映画を観る、映画の趣味の合う友人がいない人でも、その楽しい感覚を得られ…

『火の鳥(12)』

☆☆☆☆『太陽編(下)』本編における未来編と過去編がこんなふうに結びつくとは、小学生時代には理解できてなかったなぁ(^^;) まあ言わば未来編はおまけというか、新開誠版『君の名は』のようなねじれた構成で、対照というよりも、エピローグを分割して最初か…

『火の鳥(11)』

☆☆☆★『太陽編(中)』未来のエピソードの比重がふえている。火の鳥教団とも呼ぶべき「光」と、地下に差別されて押し込められるシャドーという、(ディストピア未来ものSFではお馴染みの)設定で、シャドーのスパイが、光教団の御神体である火の鳥を盗むミッ…

『潜水艦事典』JーSHIPS編集部 ☆☆☆★ イカロス出版「魚型水雷すなわち魚雷」「トライデントDー5LEミサイルは、12000kmと地球の反対側にまで届く射程を持ち、しかも命中精度は半数必中界の半径90から120m」「アメリカ空軍ではSSBNへの連絡中継のため…