思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

スタンドバイミー

☆☆★たぶん私には合わないことは予想できてが、吹き替えならプラモ「ながら見」できるな……という感じで視聴。 結果は、やはり予想通り、というところ。 まずは某映画レビュー動画で「本国アメリカでR指定なのは許せん」というものがあったが、そらそうやろ。…

水戸黄門(1957)

☆☆★東映オールスター映画、ということなので観てみたが、考えてみたら、誰も知らないのに、スターもエキストラも区別つかないやん(^^;) とは言え、スリの町人役が二枚目だとか、先生役がやたら目力がある、素で歌舞伎メイクみたいだとかは分かる。 クライマ…

プライベート・ウォー

☆☆☆★『プライベート・ライアン』の続編……とかではなく、アメリカの女性戦場ジャーナリストの話。 まあ、想像していたところからあまりはみ出ない内容だった。事実を元にしている、ということを除けば、他の現代戦争もののフィクションでも、カメラ(つまり…

『ジョジョリオン(26)』荒木飛呂彦 ☆☆☆★ 集英社ジャンプコミックスクライマックスの戦いが続く。 虹村京が活躍するが、泰穂との橋渡しという重要な役割だけ果たして、あっさりと退場してしまう。この辺りは、ワムウと戦ったシーザーというより、バイツァ・ダ…

『なぜ、詐欺師の話に耳を傾けてしまうのか?』多田文明 ☆☆☆☆ 彩図社騙され体験ルポライターの著者が、キャッチセールスに特化して書いた物。 内容は類書とだいたい同じだが、より街中での実践編として役に立つかも。「路上から会場に客を連れていくときには…

八木昌実『25年間「落ちこぼれチーム」を立て直し続けてわかった マネージャーとして一番大切なこと』を読むまず、タイトルに誇大があります。 著者は、プルデンシャル生命に転職してから25年なのかもしれませんが、過去25年間落ちこぼれだったチーム…

『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』斉藤光政 ☆☆☆☆ 集英社文庫なぜ安彦良和がこんな本のカバーを描いてるのか? と不思議だったが、著者によるあとがきによると、安彦良和の『原点』は斉藤氏との共著だった。 『東日流外三郡誌』は「つがるそとさんぐ…

『魔界転生』☆☆☆★20年前くらいには観ていて、数年前にも観て、感想も書いたと思っていたのだが、ないみたい。 完全にイロモノ/C級映画のテイストなのだが、これが堂々と『宇宙からのメッセージ』なみに公開・通用しているあたりに日本の(広義の)SF映画…

『トロール牙峠戦争』スティーブ・ジャクソン著/安田均訳 ☆☆☆☆ 新紀元社歴史的経緯は解説に十二分に載っているので省略。4割くらいは知っているが、おさらいにもなり、当然、30年以上前のことは知らない人がほとんどだろうから、実にありがたい。 私もゲ…

『新世紀エヴァンゲリオン(10)』貞本義行 ☆☆☆☆ 角川書店コミック・エース使徒に侵食されたレイが自爆。同じく出撃していたカヲルが、結局使わないけど、真の力を使うかどうか躊躇うとか、親切に明かしてくれる。 リツコと母親が、共にゲンドウを好きであるこ…

『新世紀エヴァンゲリオン(9)』貞本義行 ☆☆☆ 角川書店コミック・エース8巻が抜けているけど、そんなことを全然感じさせない(^_^;) 渚カヲルが登場するが、興味深いのが、いきなりBLっぽい展開になったテレビシリーズなどのアニメとは違い、得体の知れない、…

『太陽を盗んだ男』☆☆☆ 名前だけは何度も見聞した、名作らしいので、観てみた。 個人で原爆を作った男、という設定からしてトンデモだが、映画の方も突っ込みどころ満載。いや、真面目に観ることも可能だし、ほとんどの人はそう観ているからこそ評価が高いの…

『ムカデ人間』☆☆★ ちょこちょこ「メチャ酷い映画」だという評判を見聞していたので、観たかった。 これは「出オチ」ものやな(´д`) パッケージや予告編、本編でもマッドドクターが誘拐者に手術の説明をしている時点がピーク。そこからは大したことは起きない…

『新世紀エヴァンゲリオン(7)』貞本義行 ☆☆☆ 角川書店コミック・エースマンガ版。4号機を破壊した後から、エヴァが使徒を食った後まで。 マンガオリジナルの内容として、孤児として生きるために窃盗を繰り返していた加持の過去が描かれる。 連載開始当時は…

『腰痛は医者の言葉を信じるな!』伊東信久 ☆☆☆★ ワニブックス医者にして国会議員の著者が書いた、主に腰痛に関する本だが、我々と医者との付き合い方について指南した本でもある。 最後には著者の専門分野である、レーザー治療の宣伝になってしまうのは、医…

文学少女対数学少女

陸秋槎 ☆☆☆☆ 早川文庫ついうっかり騙された(?)が、日本人が書いたラノベではなかった(^^;) 中国人が書いた本格数学ミステリを翻訳したものだ。 草野仁の作品は詳しい解説では触れられていないが、井上真偽とか、『数学ノート』とかはしっかりあげられて…

『アリータ バトルエンジェル』☆☆☆☆何しろ浜崎あゆみを超えるデカ目だったこともあり、全然期待しないで観たのだが、意外や意外、普通に面白かった。 カンフーアクションも、同じフルCGでも、『マトリックス・リローデッド』や『カンフー・ヨガ』の冒頭より…

『機動戦士ガンダム トワイライト・アクシズ』 ☆☆製作時期的には『UC』と『NT』の間だったと思うけど、登場メカ的にも、内容的には両者を合わせたような感じになっている。原作が誰々だとかは省略。 映画というより、30分弱という尺と合わせても、ダイジェス…

『サハラ戦車隊』☆☆☆ 『不肖・秋山優花里の戦車映画講座』で紹介されていたので観てみた。白黒映画。 エル・アラメイン(何回見聞しても覚えられないんだ、これ)でたった1両残されたリー戦車。300キロ砂漠を横断してアメリカ軍に合流しようとする。その…

『レプリカズ』☆☆☆アンドロイド、クローンの研究者役のキアヌ。死亡直後の脳をスキャンし、アンドロイドに移し替える研究をしていた。だが、失敗続き。345回目(?)もまた、人工ボディに脳スキャンデータをダウンロードした直後に暴走してしまった。 そ…

『三島由紀夫VS東大全共闘』 ☆☆☆★右翼の象徴ともいえる三島由紀夫と、極左活動家の代名詞・東大全共闘が、よりにもよって東大内で討論を行なっていた。TBSが取材した映像とナレーション、30年経った関係者のインタビューで構成されたドキュメンタリー。 ま…

『海を見る人』小林泰三 ☆☆☆☆ ハヤカワ文庫JA再読。とは言ってもほとんどの内容を忘れていた。『時計の中のレンズ』☆☆☆☆ 異世界ものが流行りの昨今だが、本当の異世界ってのはこういうことを言うんじゃいっ! 作中の描写を手がかりに世界を思い描く。てっき…

藤沢久美『最高のリーダーは何もしない』を読む 印象に残ったところ「ビジョンを浸透させる(略)最も有効と思われる方法(略)は「リーダーが自らの声で語ること」「売れなかったらやめてしまえばいいわけです。当然やめれば損が出ますが、そこから「なぜ売…

石田健一『しゃべらない仕事術』を読む印象に残ったところ「話す内容を半分に絞り込むと、インパクトが2倍になる」「1 逆転の発想 2 ゼロベース 3 俯瞰化」「最重要案件について考え抜くことはもちろん必要なことです。ただ他の9割の案件については「3…

ゴースト・イン・ザ・シェル

☆☆★最初は押井守のアニメ映画から入って、『イノセンス』を経て、原作マンガまで読んだ私からすると、ハリウッド映画になったらこういう仕上がりになるよな、という予想通りの内容。 読者に媚びることなく、設定的にも作画的にも情報を詰め込んだマンガ、そ…

『掛ケグルイ』 ☆☆☆ドラマ版を見て違うな・・・と思い、テレビアニメ版を見て、イマイチだな、と思っていたので、実写版の劇場版、と言われても観る気はなかったのだが、某ユーチューブ番組で褒めていたので、念のため観てみた。 やっぱり邦画の悪い面が出た…

『8MM』 ☆☆☆昔観た、冒頭の長回しが有名な何かの映画とごっちゃになっていて、観た気になっていたが、未見だった。 大富豪の妻が、急死した夫の遺品を整理していたら8ミリフィルムがあり、そこに写っていたのは、マスクを被ったボンテージ男が、誰かわから…

アクアマン

☆☆★CG使いまくりの、『スターウォーズ』プリークェルみたいな話。それでいてお話は、Z級のアメリカテレビ映画くらいにグダグダ。 デザイン、美術は素晴らしいし、どんだけ金かけてるねん?! というCGも凄いが、内容がメチャクチャやもん。 アトランティス…

アルペジオ16

☆☆☆★本巻収録最初の1話までは前巻と同様だが、その次のからは作画も元通りに戻った気がする。 特にアドミラル・コードの前髪が短めの天然パーマな髪型とかは、劇画ならではで、単なる美少女アニメだけの文法では出てこないデザインだ。 軌道エレベーターも…

Zガンダム(4)

☆☆☆☆たぶん小説オリジナルのものとして、サバイバル・ボードという、救急テントかボートみたいなものが設定されている。