思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アシュラ

☆☆☆☆主人公は『ゲノムハザード』とかの西島秀樹とトム・クルーズみたい。演技は完全にトム・クルーズだ。 画面的に適当なカットがなく、空撮ショットも山に立て込まれた街も、異様な空間、という印象を受ける。 吹き替え版を見たが、特に「クソ!」とかの罵…

押井守の映画50年50本

押井守 ☆☆☆☆★ 立東舎これまでの押井守監督の映画関係の本の中では、図版込みでの、教科書的な『methods』を除くと一番面白い。まえがきや編集者あとがきからするとインタビュー本とは言え、けっこうな時間と労力(主に編集者の(^^;))をかけたものらしいの…

激突!

☆☆★言わずと知れたスピルバーグのデビュー作。ごく普通のおじさんが一台のトラックを追い越したら、えらい目に遭う……というプロットはみんな知っているだろう。 某スピルバーグ総選挙でも、割と上位だった記憶もあり、やっぱり観とかなあかんなぁ……と。 シ…

ゼットマン19

桂正和 ☆☆☆☆ 集英社完結である20巻を読んだ時は、たった1巻しか抜けていないとは思わなかった(^^;) それ以外にこの巻の内容を覚えていやい(^^;)

愛がなんだ

☆☆☆★何に惹かれて観ようと思ったのか忘れたが、ケーブルテレビに録画した。日本の恋愛映画なんて観たくないのだが、何故か最後まで観てしまった。 不思議な作品で、冴えない若手社会人の女が主人公で、知人の結婚披露宴ではみ出し者してた同士、というきっ…

氷の微笑

☆☆☆★感想を書くために少しネットを探したて気がついたが、どうも『硝子の塔』とごっちゃになっていたみたい。でも、どちらもいわゆるエロティック・サスペンスなので、変わりないのかも(^^;) ベッドで、裸で、アイスピックでめった刺しの死体が発見される。…

テネット

☆☆☆★当然、「TENET」という回文。 要するに、「アイマックスカメラで撮影した大画面で、巻き戻し映像を観たらオモロくない?」という発想が全て。そこから、逆再生VS通常再生のバトルがあったら凄くない? というアイデアが付随し、そこか、ストーリーなり…

『コカイン ゼロゼロゼロ 世界を支配する凶悪な欲望』 ロベルト・サヴィアーノ著/関口英子&中島知子訳 ☆☆☆☆★ 河出書房新社世界のコカインをめぐる実態を描いたノンフィクション。『ボーダーライン』でその暗黒世界を垣間見て、もっと知りたいと思った私に…

鶴屋南北の殺人

芦辺拓 ☆☆☆★ 原書房鶴屋南北をテーマにした歴史ミステリ。彼の、誰も知らない台本が発見され、それにまつわる連続殺人事件が起きる。歴史好きには、現代の殺人なんていらんから、そのぶんコンパクトかつ歴史の謎で直球勝負してや……という欲求不満はお約束。…

『誰も知らない カルロス・ゴーンの真実』レジス・アルノー&ヤン・ルソー著/林昌宏訳 ☆☆☆☆ 東洋経済新聞社日本在住のフランス人ジャーナリストが書いたのにも関わらず(?)フランス語で書かれて、日本語訳に逆輸入された本。 ビジネスマンとしてのゴーン…

『ボーダーライン』 ☆☆☆☆アメリカ・メキシコの麻薬問題を扱った映画。原題は「Sicario」で、メキシコ語(スペイン語)で「殺し屋」という意味らしい。 その意味はクライマックスで分かる(本文はネタバレ有りだが、続きは本文章の最後で)。 観ている間はヒ…

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』 ☆☆☆☆タイ映画は初めて? 『ガルーダ』はタイ映画だったかな? マレーシア? 天才だが、貧乏なヒロインは、金持ちの彼氏をもつ親友に誘われて、カンニングの見返りに金をもらう。 最初は学校のテストだったのが、親友…

君の膵臓をたべたい

☆☆☆★本屋でポップを見た時から、タイトルの意味するところが気になっていた。ようやく実写映画を観て、その意味が分かって、胸の支えがとれた。 いわゆるケータイ小説というのは知らなかったが、タイトルでヒキのフックを作ってターゲットを離さない手法は『…

ゼットマン20

桂正和 ☆☆☆☆ 集英社ヤングジャンプコミックスそういえばあの作品のラストは? 途中をすっ飛ばして最終巻だけ読んでみようシリーズ(^^;) 当然わからない要素もあるが、5冊以上空いているにしては驚くほど少ない。いかにスローペースというか、1コマ1コマ…

女の子フィギュア 塗装の教科書

☆☆☆★ ホビージャパンプラマックスなど、メカではない、人間の(?)女の子フィギュアのプラモをどう塗るか、に特化した別冊。 せっかくの別冊なのに、期待したアイペイントや顔の詳細な途中写真や筆の運び方、拡大鏡の活用法などはなし(´Д`) 作例がいくつ…

フィギュアの達人 上級編

模型の王国 ☆☆☆☆ 新紀元社先に後著である『原型製作編』を読んだが、本書はその姉妹編。ポリパテを使った造形方法について、人体デッサンや、キャラの似せ方まで丁寧に解説してくれている名著。 これを読むと、やっぱりポリパテのほうが私に向いてる気がす…

風雲児たち34

みなもと太郎 ☆☆☆☆ リイド社始めの1章を費やして、最近の事件のまとめをやったくれている。これがアニメなら、単なる総集編=手抜きだが、本作においてはそうではない。 書き漏らしていたことを補追したり、同じ場面も新たに描き起こしている。何より思う…

逆説の日本史25

井沢元彦 ☆☆☆☆ 小学館「明治天皇がロシア人に襲われたら、たとえ殺害に至らなくても「ロシア討つべし」と津田は主張しただろう。」 なんかNHKや同じ雑誌相手など、時事ネタが多い気がするが(^^;) ロシアの脅威とは何か? また何故ロシアが江戸時代の対日友…

英雄

☆☆☆☆★昔は5、6回以上観たが、久しぶりに再見。 そこまで映画を観ていなかった時に面白かった作品なので、現在再見すると思い出補正でそこまで大したことないのかと思っていだ、記憶以上に面白かった。 一言で言えば、隅々まで行き届いた、視覚的な完成度…

ティンカー・ベル殺し

小林泰三 ☆☆☆★ 東京創元社童話殺人シリーズ、今回のテーマはピーター・パン。 さすがはスプラッター・ホラーの小林氏らしく、無慈悲というか、人間ではないので倫理もなく、バカだからこそ無慈悲に人や妖精を殺しまくるピーター・パンというブラックさが小…

『地獄少女』 ☆☆☆ このシリーズの魅力って何だろう。私は勧善懲悪のヒーローものだと思っている。 主人公がいて、徹底的に追い込まれて、一発逆転として地獄少女が(主人公にとっての)悪者を文字通り地獄行きにする。 『必殺仕事人』とか『水戸黄門』とか、…