思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

追記 『ガンダムNT』フェネクスがコロニーに出現するところは『00』の冒頭、オーガンダムのオマージュ。 条約違反とか、3号機、巨大パーツ(ネオ・ジオングのことね)の合体など、要素がシンプルなぶん、『0083』のオマージュも目立つ。 さっき気づいたけ…

『リベリオン 叛逆者』☆☆☆★久しぶりに再見。 一言で言えば、『マトリックス』のフォロアーで『クローサー』と並んで、かつ別の方向での成功例。成功というと、両者が名作・傑作だと誤解されるから、評価できる作品、というべきか。 本作のオリジナル要素であ…

『ガンダムNT』 ☆☆☆★オカルトだの何だの言われているが、ご丁寧に作中でオリジナル映像が流されることから分かるように(アリバイまたは原作者の言い訳?)、富野作品で表現されていたニュータイプ関連描写を全肯定しただけ、とも言える作品。本作独自の飛躍…

下田直人『人が集まる会社 人が逃げ出す会社』を読む印象に残ったところ「自分(自社)も含めた理想の公共の状態の達成を目標に置くのだ。そうすると、周囲はその達成のために協力する仲間となっていく。「みんなで、共に」何をするのかという発想になる。」…

『キングコング 髑髏島の巨神』 ☆☆☆★これ、モンスター映画じゃなくて完全に怪獣映画やん(^o^;) 人間サイドはダメダメというか、どうでもいい。無理矢理押し込んだ中国人女(『パシフィック・リム アップライジング』とか)が完全に付け足しなのも良い。ヒロイ…

『プロジェクト・ネメシス』 ☆☆☆★ 角川文庫ベテラン(?)外人作家によるストレートな怪獣もの。 怪獣に倒される人間たちの描写など、誰が死ぬか分からない(大量に人が死ぬ)ところは良い。 怪獣の強さも「わかっている」ポイントだ。機関銃は言うまでもな…

映画 『クリード チャンプを継ぐ男』 ☆☆★ボクシングに興味がないので、ボクシングシーンのリアリティや迫力が凄くてもあまりプラス評価にならない。それより、主人公の境遇に全然感情移入できなかったのが大きい。 父親を若くして亡くしているとはいえ、その…

『太陽系観光旅行読本』オリヴィア・コスキー&ジェイナ・グルセヴィッチ著/露久保由美子訳 ☆☆☆☆★ 原書房洒落っ気たっぷりの太陽系惑星の解説書。だが、ある意味では『もしも月がなかったら』と同じく、または『宇宙島へ行く少年』と同じく、ハードSFでもあ…

『ジーサンズ はじめての強盗』 ☆☆☆☆同じく強盗映画『オーシャンズ』に引っ掛けた(最悪の?)邦題で、原題は「Going in Style」。昭和であれば『これが俺たちのやり方だ』とか『スタイリッシュに行こう!』みたいな邦題になるところでは? 主演はモーガン・…

『4コマ西洋音楽史(1)』文:森本眞由美/漫画:千原麗子 ☆☆☆☆ ヤマハミュージックメディア西洋音楽史なのに、四大文明のうちのエジプトから始めるという悠長さ。内容も、キリスト教史?というくらい、なかなか本論に入らない。2巻以降もあるようだが、…

『お菓子メーカーの舞台裏お見せします チロルチョコで働いています』伊東フミ ☆☆☆☆ 角川書店主人公は企画室の新人・佐藤ちよで、彼女の視点で話は進んで行くのだが、作者名と違うことから分かる通り、本書は取材を元にしたフィクション。それが最大のがっか…

『図説 吉原入門』永井義男 ☆☆☆☆ 学研これを読めば吉原を舞台にした時代小説が書けるんじゃない?というくらい多方面に渡って解説されている。それは地図はもちろん、内部の働き手、出入り業者に至るまで。さらには江戸時代には20回も火災にあった吉原の、…

『数学ガール 乱択アルゴリズム』結城浩 ☆☆★ ソフトバンクやはりこの本シリーズは、数学者(数式計算ができる人)以外にはハイブロウだなぁ…。アルゴリズムの解説とかも、『ピラゴラスイッチ』の「ソート」シリーズの方が分かりやすい。 計算のステップ数の…

映画 『バイバイマン』 ☆☆☆★変なタイトルだが、原題の直訳なのだ。事前情報なしで観たが、結構面白かった。ネタバレなしで言うなら、「ふとしたところから封印を解いてしまった呪いからどうやって逃れるか?」という話。その正体が明確にされないとか、Jホ…

『新型タバコの本当のリスク』田淵貴大 ☆☆☆★ 内外出版社最近、とみに出店ラッシュになっているアイコス。いったいどんな構造で、従来のタバコと何が違うのか。調べようとして驚いた。本がほとんどないのだ。簡単に言えば、ニコチン以外の成分は大幅に減って…

国友隆一『稲盛和夫・アメーバ経営』を読む「「注文をとりましたから、今晩は、さっそく、寝ないでつくって下さい」と営業に言われれば、喜んで徹夜する。」「事務用品は(略)ほとんど、自分持ちである。」「昼休みなんて、全くありませんでした。」「会議…

『歌舞伎に行こう!』船曳健夫 ☆☆☆☆ 海竜社図書館には、意外となかった歌舞伎入門書。ガイドブックの類いならいろいろあったのに。 本書の特徴は、専門家ではない歌舞伎ファンである著者が、これから歌舞伎を見てみようか、という読者に向けて、障害になる項…

『残念な努力』美崎栄一郎 ☆☆☆★ 青心社ヘンな装丁だ。成功例ではなく、失敗(残念な)例を導入にして、ビジネス的な正攻法を書いたもの。世の中の不満点に文句をつけるだけでなく、自分の仕事に置き換えて、改善案を考える、という思考法は大事だろう。 ビジ…

『西遊記 はじまりの物語』 ☆☆★チャウ・シンチーはやっぱり自分が出た方がいいよ。 素人っぽい役者や、ブラックな笑いのセンスは、松本人志に通じるものがある気がする。 個人的には『人魚姫』の方がまだ好きだなぁ…。 全体のバカバカしさとか、ラブコメっぽ…

泉谷閑示『精神療法のプロが明かした気持ちを通わせる30の秘訣 こころをひらく対話術』を読む実践的なハウツーもありますが、対話というものの理論・構造分析的な要素も多い。分析はなるほどと思うが、じゃあどうするか、という方法論については具体化されて…

牧野正幸『「働きがい」なんて求めるな。』を読む典型的な岡田斗司夫のいう「ガハハ」系コンサル社長の本。問題解決系ホワイトカラー向けに書かれていることもあり、外面からは分からないが、かなり読者を選ぶ内容。印象に残ったところ「人はスランプの時の…