思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『キル・オア・ダイ 究極のデスゲーム』 ☆☆★ 元はゲームか何かなのかなぁ…。そうじゃないとしたら、設定もプロットも雑すぎる…。

追記 『出雲星系の兵站』 作者がガンダムファンなのはご存じとして、ガンダムっぽいネタが随所にあるのがポイント。 原子熱線砲というネーミングこそ『モスラ』だが、モノじたいは『MSイグルー』だし、レーザー破壊の描写はソーラ・システムだ。

『出雲星系の兵站(3)』 ☆☆☆★いちおう人類対ガイナスの戦いは続いているのだが、敵の正体どころか意図も見えない、おまけに膠着というか橋倒歩を築かれある種の膠着状態。 なので、起こっているのは強硬偵察と、それに対するリアクション。物語を読み進める…

『ベスト・オブ・映画欠席裁判』町山智浩&柳下毅一郎 ☆☆☆☆ 文春文庫宇多丸師匠のあとがきに全て書き尽くされているので、迷ったらそこを読んでほしい。漫才のようなバカ話の中に、映画史や業界のディープな情報、そして鋭い批評がちりばめられている。 その…

『刑事コロンボ 逆転の構図』 ☆☆☆★ 某所の居島一平ちゃんの再現で、オチは分かっていた、というか、ほぼそのまんま(@_@) 犯罪計画自体は途中で刑事が漏らす通り、杜撰な上、想定外のアクシデントが多かったというか、とにかくとても感心できるものではない。…

『死亡フラグが立ちました』 ☆☆☆★タイトルからは内容が推し量れない(バカミスであろうことは分かる)が、どんな話なのか? 冴えないライターが、「事故に見せかけた殺人を請け負う『死神』」の正体を突き止めなければクビだと告げられ、命懸けの取材を行う…

小宮一慶『なぜ君は働くのか 松下幸之助 運命の言葉』を読む印象に残ったところ「幸之助さんは社員や関連会社、取引先に、ことあるごとにこう言っていたそうです。「ところで、お客さんは喜びますか」と。(略)提案はお客さまのために行わなければなりませ…

追記 『18倫』 展開は、何もかも綺麗事すぎ。AV制作会社の社長がみな世の中の役に立つ仕事としてやっているのかどうか……。あとはAV女優への扱い。『名前のない女たち』的な面は描かれないのだ。まあ、そこまでの時間もないのだが……。 『宝くじで一億円当たっ…

『刑事コロンボ 殺しの序曲』 ☆☆☆☆ IQが高い人たちのクラブ「シグマ・クラブ」の一人が犯人。いけ好かない設定だが、クラブのメンバーにコロンボがトリックを推理してもらう場面が楽しい。 ただ、最後に犯人を追い詰める時に、電話で現場に来てもらい、玄関…

『リヴォルト』 ☆☆☆★ 特に意味のない変なマークといい、一人称視点シューティングゲームの映画化?というくらい不自然な設定。グロ(負傷)描写は意外とハード。 重体の兵士を「どうせ助からん。苦しむくらいならいっそ一思いに殺してくれ」を実践する映画は…

『空母いぶき(11)』 ☆☆☆☆ 潜水艦が表紙、ということもあってか、まんま『沈黙の艦隊』という雰囲気の内容だと感じる。面白さも同様。 違うところといえば、命令を下すのが潜水艦の艦長ではなく、艦隊司令、というところ。 自分の知識が増えたからなのか…

藤沢久美『最高のリーダーは何もしない 内向型人間が最強のチームをつくる!』を読む著者が、ラジオ番組で会社の社長たちにインタビューした中で感じたことをまとめたものなので、薄味というか、メッセージ力が弱いのが難点。印象に残ったところ「「レストラ…

山本昌仁『近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本』を読む印象に残ったところ「工場にクリーンルームを作って、完全無菌状態で水羊羹を作るようにしたのです。これだけで七億円の投資です(略)最初から無菌状態だと、「殺菌のために」熱を加える必要が…

『人外サーカス』小林泰三 ☆☆☆☆冒頭は『ヴァン・ヘルシング』みたいな吸血鬼対吸血鬼ハンターの戦いたが、その後は、一般人対吸血鬼、という構図になる。まるで『風来忍法帖』か、山田正紀の初期冒険小説にある素人によるミッション・インポッシブルもののよ…

佐伯龍夫『食品に関する法律と実務がわかる本』を読むあくまでも中小企業向けに書かれている入門書なので参考になった。クレームに対するお詫びの文例(原因調査方法)も豊富。「「100グラムを超え500グラム以下……誤差3パーセント」 「1、5キログラムを超え1…

『本当は間違っている心理学の話 50の俗説の正体を暴く』 スコット・O・リリエンフェルド &スティーヴン・ジェイ・リン &ジョン・ラッシオ &バリー・L・バイアースタイン著/ 八田武志&戸田山和久&唐沢穣監訳 ☆☆☆★ 化学同人タイトル通りだが、同然、…

『コロンボ 殺人処方箋』 ☆☆☆★ 愛人と共謀してアリバイを作り、妻を殺した精神科医。 次第に手がかりを揃えて行く、という動きは少なく、会話で心理的に追い詰めて行く、という展開。容疑者として肉薄する精神科医にコロンボの作戦(間抜けに偽装して油断さ…

『もっと身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』左巻建男編著 ☆☆☆★ 明日香出版「うまみ調味料は(略)かつては「化学調味料」といわれていました。 これはNHKのテレビ番組で(略)商品名が出せないために使われた言葉です。(略)うまみ調味料は、化学…

『逆襲のシャア』 補足いい歳をしてから観る醍醐味(意味)が、若い時とは違う目線から観ること。 ガンダムシリーズというか、富野作品においては特に意味がある手法だ。 本作では、アムロはもちろん、ブライトや、柄にもなく総帥をやらざるを得ないシャアの…

沢渡あまね『マネージャーの問題地図』を読む印象に残ったところ「「できていない」とは、裏を返せば、「マネージャーの時間が足りない」あるいは「マネージャーもチームメンバーもそのスキルがない」ということです。 無理して自分たちだけでやろうとするの…

『セーラー服と機関銃 卒業』 ☆☆★邦画の悪い面が如実に出た映画だ。当時、「百年に一人の逸材(美少女)」と言われた橋本環奈を主役に一本撮る、というコンセプトは良かったのだが……。 高校の同級生との絡みも適当なら、ヤクザのほうも適当。ストーリーも、…

赤沼留美子『パートさんを集める技術 「人が来ない」「すぐ辞める」にはワケがある!』を読む「マンガでよくわかる」とあるが、マンガは素人で、ここ10年で読んだ本の中でも最低レベルの作画である。印象に残ったところ「シニアさん(略)まじめで、遅刻せず…

『古事記異聞 オロチの郷、奥出雲』高田崇史 ☆☆☆★ 講談社ノベルス今回も殺人事件は起きるし、主人公も間接的には関わるが、別になくても良い。殺人がないと出版してくれないのかなぁ……( ´Д`) 今回で「櫛」とスサノオの命の謎は解かれるが、さらに元出雲=京…

ピョートル・フェリクス・グジバチ『グーグル、モルガン・スタンレーで学んだ 日本人の知らない会議の鉄則』を読む印象に残ったところ「複雑系……「原因」と「結果」の関係が予測不可能で流動的。何らかの仮説を立てる必要がある。→仮説を絞りまず行動、PDCA…

『仏教論争 「縁起」から本質を問う』宮崎哲弥 ☆☆☆★ ちくま新書タイトル通りの内容で、縁起、十二支縁起、無常、法、空といった論点に対する、明治以後の仏教/思想界に起こった論争をまとめたもの。 著者独自の主張というのはほとんどなく、悪くいえば「まと…

『ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密』 ☆☆☆ マクドナルドを実質的に世界的フランチャイズに押し上げた男の半生記。マクドナルドの味と仕組みを作り上げたのはマクドナルド兄弟なのだが、ある意味素朴な地元の味と効率的なチェーン店を、機械的かつビジネ…

『ジョジョリオン (18)』 ☆☆☆ 康穂の女子高生時代のエピソードは、フケを増やすのが岩動物の能力としても、それが何なのかさっぱりわからないなぁ…。フケを使ってイメージを実態化させる、ヘイル・トゥ・ユータイプのスタンドってこと? 空気を高圧にす…

『トップ・ガン』 ☆☆☆★ 観るのは30年ぶりくらいか。トレンディ・軍事ドラマ(^_^;) 今回は完全にミリオタ目線で見たが、メカフェチ的には意外と淡白で、メリハリに欠ける印象。トムキャットは出ずっぱりではあるのだが。何回か出てくる発艦シーンも、『ファイ…

『グランド・マスター』 ☆☆☆★ ウォン・カーウァイ監督らしく、芸術的なカンフー映画。『グリーン・ディスティニー』や『英雄』もそうだったが、あちらは色彩設計やロングシーン重視の美術的な映画だったとするなら、本作はアップや1カットずつの撮影方法ま…